ハリウッドゴージャスのピュリズム グッチ
2012年12月19日
スリムで直線的なシルエットに、蝶が羽ばたくような大きなラッフルやフリルが揺れて
ミニマルから一歩踏み出したゴージャス感が漂います
コレクションは華やかなアゼリアピンクで始まり、カラーオンパレードでした
中でもピンクから赤は今シーズンの基調色です
フリーダが気に入っていたのは、グッチの黄金期であった60年代から70年代にかけて
グッチが皮革小物までよく使っていたイエロー
クロコやスェードまでイエローが使われていたそうです
しだれ菊のような大きな花柄も、今季のメインですが、これは何とジャポニズム
フリーダが来日したときに手に入れた、江戸のふすま絵の本からとったモチーフ!
小柄をジャイアントサイズに置き換えたそうです
ミズ蛇は服から小物まで、今季はよく使われています
もう一つ今シーズンのハイライトはこのパイソン柄です
実はこちらもジャポニズム!和紙を重ねて3D効果を演出したパイソン柄です
リネンのようなドライな感触で、フリーダは気に入っているようです
トランスパレント効果も、部分使いがお嬢さまっぽくて上品!
いかにもフリーダらしいシンプルさですが、よく見ると凝った素材です
今回はジュエリーが主役級の華やかな存在感を持っているのも特徴
50~60年代のアイコン達、エリザベス・テイラーや、マレーラ・アニョッリ
マリサ・ベレンソン達が付けていたように
大ぶりのイヤリングとネックレスのセット付けが、セレブリティの王道を感じさせます
ティーシャツの襟ぐりに縫い付けたトロンプルイユも登場
イブニングクラッチもプレキシグラス製のシースルーバッグが素敵でした
レディスゾーンの向こうには、カジュアルで洗練されたメンズがちらり
こんなメンズが街に増えたらよいのに!
その向こうにはますます好調のキッズが、大人顔負けの完成度で
ディスプレイされていて
何だかそちらにたまる人が多し、、、
可愛いのでついつい足が向いてしまうのでしょうね
ゼロにリセット ジルサンダー&navy
2012年12月18日
7年ぶりにジル・サンダーが復活したのはご存知に通りですが
コレクションの時に渡されたリリースにも
1行目に「ゼロにリセット」と書いてあり、自分色にもう一度染め直す
ジルサンダーの並々ならぬ決意を感じたものです
今季のテーマは、構成主義からインスパイアされた球状に近いフォルム
ドレスの袖、スカート、パンツ全てが丸味を帯びたフォルムにカッティングされています。
袖を通すと、その絶妙なボリュームの美しさに、さすがにベテランの力量とセンスを感じます。素材はコットンが圧倒的に多く、ダブルフェイス、コットンピケ、ダイアゴナル等が
主流で、全体にハリのある素材が、簡潔かつデリケートなラインを形作っています。
太めのキュロットも、サイドにタックが取られ、ふんわりと構築的に。
バックには大きなパッチポケットが付けられていますが、スポーティにはなりません。
深いVネックのチュニックやトップスも、複雑なカットが施され
不思議な立体感を造型しています。
これぞ、ジルの真髄ですね!ミニマルでありながら、単純ではない。
フィナーレに登場したラバーディスクは、円形のレジンがコーティングしてあります。
このシンプルなドレスがフィナーレとは!ジル・サンダーらしい簡潔さですね。
全体は「ブラックとホワイトの可能性のパワー」をめざしたものが中心ですが
赤錆び色、ミッドナイトブルー、ファイヤーボールレッドなども提案されています
ブーツもバッグも2トーン使い
「navy」は、ラフ・シモンズの最後の手が加わったものが今季まで出ています。
可愛いです!!靑山に直営店も出来て、益々人気上昇の気配です
品が良くて、清潔で、馴染みのあるデザイン
シャツドレスなどが定番ですが、どれをとっても一捻りしているところに凄さがあります
凄いぞ!と凄んでいないところが、本当に上品です。
ハリのある素材でシンプルなシャツドレスや、大きなカラーブロッキング
中でも秀逸と思ったのは、スポーツメッシュを使ったスプリングコートと
ふんわりギャザースカート!
とかくコンサバティブになりがちなステンカラーコートや、膝丈スカートが
素材を変化させるだけで、こんなに新鮮に甦ります
新しくトートバッグが提案されていましたが、
これもハリのあるメッシュを差し込んだデザインや
総メッシュがあって、春らしい爽やかさとともに
健康的な強さを感じました
クール感がGOODです!!
ドルチェ&ガッバーナ 海、太陽そして愛 ハンドメイド
続いて向かったのが、同じく表参道にあるドルチェ&ガッバーナのショールーム
入るなり、コレクションでBGMになっていた「メルヴィヨーゾ(イタリアの国民的な名曲)」が
鳴り響き雰囲気はもうシチリア!(ちなみに私のコレクション講演会でもBGMにしていました)
テーマは、ドメニコの故郷であり、2人が愛して止まないシチリアと地中海の海と太陽
そしてお約束!!アモーレです
明るく、生きる喜びに溢れたドルチェ&ガバナの世界は
私は、大好きです。いつもショーを見るたびに元気をチャージして貰っている感じ!
ショールームの入り口にディスプレイされていたバッグや靴も
カラフルなハンドメイド(今シーズンのテーマでもあります)
ラフィヤ使いがリゾート気分を盛り上げます
少し奥に入ると、まるでミラノのアトリエのように、たわわに実ったオレンジの木とともに
コレクションのイメージマップが飾られています
地中海的なもの、イタリア的なもののイメージ写真の中に何と1962年フランス映画の名作
「突然炎のごとく(ジャンヌ・モロー主演、フランソワ・トリフォー監督)の写真を発見!!
きっと彼らの青春時代に強い影響を与えられたのでしょうね!
よく見て行くと60年大活躍した女優クラウディア・カルディナーレやシチリア特産の
カルタジローネの陶器等、今シーズンのインスピレーションが一目瞭然!
こういうプレゼンテーションは、世界観が伝わり興味深いです
ミラノのショールームに伺うときは、いつもコレクションの直後ですから
とにかく服の山なんです。だからマップなどはなかなか見られないので、、、。
今回はコレクション講演会の時にご説明しましたが
服のテーマはシチリアに伝わるストリートで行われる伝統人形劇
闘いがテーマの劇が多いのも、ギリシア、カルタゴ、ローマ、イスラムと戦い続けた
シチリアの歴史が伺えます
ドレスも緞帳を思わせるドレープが描かれ、甲冑姿の騎士の人形が描かれています
雄壮だけどユーモラス!
もう一つのテーマは、リゾートの雰囲気満点のボーダーとストライプ
これが近くて見るとプリントと思った物が、何と手描きだったり、
先染めかと思った物がプリントだったり!!
やっぱり気が抜けません
上下同じ柄でも、トップスがシルク、ボトムがキャンバスなどテクスチャーが異なったり!
D&G最後のコレクションを飾ったスカーフプリントも
今回は、ティートップスでシチリア柄が描かれ、継承されています
コレクションのフィナーレを飾ったシチリア特産の籐細工。トルソーが飾られていました
例えリアルでなくても、これがなくちゃ始まりませんものね!
Links×FEEDが世界中にごちそうを届ける
2012年12月5日
こんにちは、uccieです!
もう今年も終わってしまいます、色々やり残したことがあるような…
残りの数週間もしっかり過ごしたいと思います!
さて、最近ファッション業界では「チャリティ」という言葉を毎日のように見る気がします。
よく耳にするのはGUCCIですね。
この「GGフラッグ コレクション」は世界各国の国旗の色に彩られた創設者グッチオ・グッチの
イニシャル「GG」をデザイン。各国限定でその国の国旗のカラーで展開されるレアなもの!
大胆なプリントが印象的ですが、アイテム自体に意味合いを持たせた物が多くなってきました。
震災の時もチャリティーネックレスを制作するなど、凄く意欲的!
最近だとラグジュアリーブランドのコラボチャリティーなんかも出てますね!
LOEWE x Starbucks Reserve®ではコーヒーを飲んで支援出来るという気持ちのいいもの
「ロエベ」らしい柔らかなナパレザーの手触りと、スペインらしいカラーバリエーションで作った
6色のスリーブは凄くかわいいです。終了してから知ったので、残念…
あとはマルタン・マルジェラファンの自分としては「AIDS-T」は紹介したいところ
毎シーズン異なるカラーで展開され「THERE IS MORE ACTION TO BE DONE TO FIGHT AIDS THAN TO WEAR THIS T-SHIRT BUT IT’S A GOOD START (エイズと闘うためにすべき活動はもっとあるがこのT-シャツを着ることは良い始まりだ)」というプリントが施されています
1994年から継続して毎シーズン発売されていて、最近では日本語、フランス語、中国語も発表
他にもラグジュアリーブランドだけではなく、身近なファッションアイテムや
ショップ全体で行うチャリティーなども多々見られます。
そんなチャリティの盛んな近年ですが、Links of Londonでもチャリティ商品が発売されました、Links of Londonはロンドンのウィット、スピリットとハートをとらえた人気のジュエリーブランド!
そのLinks of Londonは、FEEDとのコラボレーションして
「FEED for Links of London Collection」商品を発表しました!
FEEDとは世界の食糧支援のために良質な商品を作り出すことを
使命とする社会事業。「世界中にごちそうを届けるための『いいモノ』作り」
言う志で世界中に支援しているとのこと
そしてコラボ商品はこちら
シルバーとゴールドのモチーフがかわいい、6色のコードは色にそれぞれの意味があり
・FEED logo (ブラックxメタリックシルバー) 10,500 円
学校給⾷50 ⾷
・Silver Leaf(グリーン) 10,500 円
自然災害による被災地の学校給⾷50 ⾷
・Silver Heart(ピンクxメタリックピンク) 10,500 円
HIV 感染者、エイズ患者の多い地域の学校給⾷50 ⾷
・Gold Heart(レッドxメタリックゴールド) 55,650 円
HIV 感染者、エイズ患者の多い地域の学校給⾷250 ⾷
・Water drop(ブルーxピューター) 10,500 円
⼦どもひとりが必要な飲料⽔500 ⽇分
・Dove(グレイxメタリックシルバー) 10,500 円
戦争・紛争地域の学校給⾷50 ⾷
詳細はこちらから↓
www.linksoflondon.jp
…
それぞれのブレスレットには、売上⾦の⼀部でどれくらいの⽀援が可能か
数字で刻まれていて、常に身に着けることによって社会貢献に参加している
ということをいつも認識出来るそうです。
自分の一番関心のあるブレスレットによって、日々から地域や現状に強い興味を
持つことが出来ると思います。
他に同じ色をもつ、すなわち同じ志の人を見つけたらさらに嬉しい気持ちに!
また今回のコレクションの日本初売に際し、
FEED のローレン ブッシュ ローレンが初来日しました!
ローレンは元モデルで、FEEDの共同設⽴者であり、CEO で、
ブッシュ元大統領の姪であります。
ローレンにはブッシュ一族がもつノブレス・オブリージュの心理を強く感じ
今後の活動にも注目するばかりです!
普段から社会的貢献を意識しても、中々継続するのが難しいです。
ブレスレットを身に着けることによって、忘れずに認識出来ることは素晴らしいと思います。
このテニスモチーフのカフリンクスがめちゃくちゃかわいかったです!
ピアッツァ センピョーネでハイティを!
2012年11月23日
ミラノの中心部から少し離れたパラッツォにショールームを持つピアッツァ センピョーネは
ちょっと遠いですが、わざわざ行く価値ありのカジュアルな可愛いコレクションと
見晴らしの良いバルコニーがあります。
今季は、ユニフォームやミリタリーとスポーツを組み合わせた
若いカジュアルがカラフルに展開されていました。
若者の定番モッズコートとフリンジ付きのホットパンツの組み合わせや
スパングルで大きな花刺繍をほどこしたローズのTシャツドレスなど
すぐにでも着られそうなストリート感覚溢れる物ばかり
軽快なショートジャケットはバイカーズのようなジップが付き
ティーシャツには、スプリングダウンが合わされます。
MDセミナーでも御紹介したように
2013春夏は、スプリング、サマーともダウンが大活躍しそうです。
ローズ色の身頃だけダウンのジャケットは便利そう!
さり気ないウエストの紐結びも軽やかでGOOD!
盛夏にはパープルのジャージーマキシドレスとカラフルジャケットの組み合わせ
アシンメトリーのオーバーサイズセーターもプラム色の半端丈のショートパンツと合わせて
ラックにかかっているカラー展開も、盛夏の雰囲気を良く表しています
オレンジやプラムカラーが、晩夏にかけて活躍しそう!
ショールームは大きな開口部に面していますが、眺めが抜群に良いのです
ミラノらしい尖塔の舘を眺めながら、外に出てひなたぼっこしたり
なにやら食しながら談笑している人々も目に付きます
そうショールームの側には、昼ぬきの身には天国のような光景が広がっていたのです
カナッペから、茸のスープサラミやサンドイッチ、サラダも種類がたくさん!
ここで10分間の休憩!!!
ハトムギのサラダ凄く美味しかった!
日本ではあまりありませんが、イタリアでは、ハトムギのサラダは
わりと普通にあり、レストランでもよく食べる好物のひとつです
初夏がハトムギの旬らしく9月の最後のチャンス
デザートコーナーもありましたが、コーヒーだけ頂いて行きました
フルーツ美味しそうだったけれど、、ちょっと心残り。
ブルネロ クチネリはご飯もうっとり!
2012年11月21日
日本では、マダムエレガンスの雰囲気が強いのですが
実際展示会で見ると、若い感覚の上品なスポーティさが素敵で
いわゆるイタリアの上流階級のデイリーウエアとして
若い女性にも、とても人気のあるブランドです。
市内の少し外れたところにあるショールームは緑の庭園に囲まれた
一軒家で、まるで別荘を訪れたような心地よいリラックス感が漂っています。
2013年春夏は、スキンベージュを中心に同系色のテクスチャー変化で
スタイリングした「スラウチ」な着こなしが提案されています。
糸フリンジのセーターやベストがさり気なくショートパンツやマキシドレスに合わされたり、
サマーカシミアの半袖ニットや、ドルーマンスリーブのたっぷりしたティーシャツに
ニュアンスに富んだカラービーズネックレスを付けただけのシンプルなパンツスタイルも、
ありそうでなかなかなかったものです。
色使いが絶妙です。
春夏には、難しいバルキーニットのカーディガンも、コンパクトなサイズだと
スポーティでしかもエレガントな着こなしです。
お洋服を見ていたら、なんと、外のお庭ではガーデンパーティが始まりました。
夕暮れて来る空の色に合わせたように、煙が漂い、なにやら良い匂い!
庭園では、コックさんやウエイターが慌ただしく動き回り、調理が始まっていました。
同行したKさんと、15分だけいましょう!と固く約束しながら、パスタやら生ハムやら
ステーキやら、15分は軽くオーバー。
それでも、気持ちだけは忙しく、腰を浮かしながら食べた感じです。
悔しいことにデザートまで行き着かなかったのですが
トライアスロンのようにブッフェを楽しみました。
パーティ仕様にしつらえられた庭園には、季節のフンギポルチーニや様々な
葡萄(Waoow!大好物なのです。ひと房持ち帰りました)が飾られ
思い思いの場所で、皆くつろいだお食事を楽しんでいます。
こんな素敵な夕暮れ、ゆっくり楽しみたかったのですが 次もあったので、
名残惜しいかったのですがデザートを横目で見ながら 次へGO!
ブルネロ・クチネリのニットとドリス ヴァン ノッテン
2012年11月13日
ブルネロ・クチネリは大好きなブランドのひとつ
ショールームに伺うたびに、まるでお家に招待されたようなくつろいだ気分になり、
上質でシンプル、だから品が良くて余分な装飾がないニットを
うっとりとしながら手触りを確かめ、色使いの美しさに目を見張っています。
今シーズンはテープヤーンの紙のような感触で編まれた
オーバーサイズのアースカラーセーターと変形プリーツスカートの組み合わせや
ファインゲージのノースリーブニットにカットリボンで作ったフリルの袖が甘すぎず
大人にぴったりの穏やかな品の良さと愛らしさがミックスしたものが、
着やすくてしかも、トレンドの雰囲気があってとても素敵だと思いました。
シンプルな台形のシルエットのチュニック丈のセーターに大判のスカーフを
首元に巻いたさり気ないけど、ゆとりのあるリッチさを感じさせる
コーディネートも素敵でした。
ヘアーバンドも今季は色んなところででていますね!
カチューシャと違って頭を一巻きするタイプです。
ルイ・ヴィトンのコレクションでも同じタイプがでていました。
もう一つはチュニックカーディガン
今季はチュニック丈がブラウスからニットまで登場しています
トレンドの丈ですね!
アンサンブルツイン(真ん中の写真)なのですが、半袖やかぶりタイプになっていて
カジュアルさが増しています。
ロングカーディガンでプルオーバースタイルは珍しいですね!格好いいです!
下はランニングやチューブトップでも良いし、季節を通じて活躍しそう!
アクセサリーは今シーズンは、ニュートラルカラーのビーズをびっしり付けた物が目立ちます。
もう一つ気になったのはスプリングダウンとキルティング
杢糸使いの深みのあるコットンに薄い中綿を入れたダウンベスト
バイカーズのように斜めにジップを入れてあるのがスポーティに見せるポイント
ティーシャツの上に着るかぶりのベストも、ボトムは細身のラップマキシスカートを合わせ
リゾートの夕暮れなどに着たい感じです。
春のダウンは大流行の気配で、ダウンの専業ブランド「HERNO」では
こんな綺麗な春色の半袖やダウンベストを提案しています。
春先だけではなく、サマーファーと同じで、夏でも夕刻肌寒い時は羽織りたくなります
中綿は入っていないけれど、キルティング効果で陰影を出したドリス ヴァン ノッテンは
ブルゾンからコート、ドレスまで、花柄にキルティングを施し表面効果を演出しています。
今季のドリスはアイディアが一杯で、コサージュもそのひとつ。
ドレッシーにではなく、ベーシックなティーシャツやドレスの前面だけに
同系色のリボンコサージュをびっしり付けています。
立体的だけど、色使いのカジュアルさと着易そうなところが新鮮!
プルオーバーで気になったもう一つのタイプは、スポーツメッシュや
シアー&マットの切り替え。
これはカラフルな今年のトレンドにはなくてはならないレイヤーアイテム
下には必ずカラーモチーフを着て透ける効果の着こなしを楽しみます。
ああ~もっとお見せしたい物がたくさん、、ストライプやボーダーも
テクスチャーが変わってきて、凄く新しい印象になっているし、柄パンの次に
必ずくるボールド柄、、、
2013年春夏は、久しぶりに新しいアイテムや着こなしが大量に出現
楽しい季節になりそうです。
バイカーズブルゾンは、カラーと輝きでGO!
2012年11月5日
コレクションでもバイカーズブルゾン気になっていました
でも黒のレザーの定番デザインが多く、今更トレンドで取り上げる必要はないのかな
とも思っていましたが、やっぱり多い!
黒のレザーが主流ではありますが、ミラノやロンドンではカラー使い、光沢、
トランスペアレント素材使いなどニューフェイスが伸びてきました。
マダムエレガンスにぴったりの女らしいプリント使いも!
ニューヨークではラグ&ボーン、レベッカ・テイラーなど
若手に多く使われました。
もはや、スポーツの定番アイテムといった感じで
ニューヨークはちょっとハードな感じのきこなしで続いています。
ロンドンでは、マルベリーのコレクションで、ふくらはぎ丈のドレスやスカート
イブニングにオーバーサイズや小花柄のバイカーズが合わされ、
コーラル系の春色と柄でぐっとフェミニンに提案されています。
ミラノでは、ショーではあまり目に付きませんでしたが
展示会に行くとバイカーズジャケットはもう定番扱い
バラエティに富んだカラーで服とコーディネートされています。
まず、ニットのミニドレスや、セーター&スリムパンツの上に
カラーコーディネートしたバイカーズ。やや小さめにぴたっと着ています。
正統派の黒の革ジャンも少し洗いをかけた良い感じに
スタッズを打っても、あまりハードな感じではありません
厚手の白のコットンギャバジンにスタッズを打ったバイカーズ風ジャケットを
パジャマパンツの上に緩くカーディガンのように羽織った着こなし
シルバーが多いのも今シーズンの特徴ですが、デニムをブロンズにコーティングした
輝き素材も多く使われています。
春と言うより、秋っぽいカラー使いですが
マックスマーラやボッテガヴェネタ等のエレガンスブランドでは、ブルゾンを
こういった草花とアニマル柄の組み合わせや、リブジャージーまで同柄をプリントして
ソフトフォーカスのような同系色配色で提案しています。
今シーズン気になるのが、タータンやマドラスなどのチェック使いです。
ハリのあるオーガンジーやタフタ等エレガント素材でオーバーサイズに仕立てられています。
裏地はタータン、表地はルーレックスヤーンのジャカード
ドリスヴァンノッテン
変わり種!!と言いますか横須賀名物スカジャンがエミリオ・プッチで満開!
デザイナーのピーター・デュンダス自身もスカジャン大好きで
何着も持っているそう。
アジアンインスピレーションのひとつとして、ドラゴンやタイガーの金糸刺繍が
サテンやオーガンジーのブルゾンに施されています。
刺し子風のステッチもプッチプリントだからグラフィック効果が生きて来るんですね
ぴったりフィットで着こなすか、オーバーサイズで緩く着こなすか?
セクシーかモード系かの分かれ目ですね。
アジアンインスピレーションには日本の影響も大きく
アトリエに飾られていた今シーズンのインスピレーションマップには
こんな日本の入れ墨の写真が貼ってありました。
任侠ですか??
ステラとクロエ祭り ガールズパワーが炸裂!
2012年10月18日
ガーリーブームを巻き起こした起爆剤の2人。
甘さとスポーティさを兼ね備えながら全く異なる個性の持ち主です。
まず「サー ポール・マッカートニーの愛娘」と言う肩書きはとっくに取れ
今はポールがステラのパパと言うわけで、コレクションには必ずフロントローに着席です。
場所はステラが愛するパリのオペラ座。前回はパリ市庁舎の格調のある会場でしたが
ステラは、ゴージャスで風格のある場所が好きなようですね!
国宝級の建物に悠々と入場できるのもステラのショーがあるから!
Thank you STELLA!
シャンデリアも素敵です。
オープニングはスポーツメッシュの透けるジャンパーとマキシスカート
オーバーサイズのトップスにスリムボトムの組み合わせ
白のメッシュに白のポリエステルのドレスやスカート、ゆったりパンツが合わされます。
今シーズンはオーバル(楕円)の大きなカラーブロッキングがグラフィカルに
合わせられ、人工的な白と鮮やかでスポーティなコントラストを描きます。
白黒、白オレンジ、白グリーン
細かいプリーツのドレスに、大きなオーバルの切り替え、あるいは
プリーツ風に見えるシフォンテープをびっしりと打ち付けていたり展示会で見てびっくり!
一見グラフィック処理に見える箇所も、ハンドクラフトで有機的な暖かさを感じさせます
もう一つはレースがとても可愛らしく、
甘さ控えめスポーティなアイテムに用いられ、爽やかでした。
こちらはシルクコットン製のアイレットレースでした。
色は白と黒ですが、直線裁ちでも可愛く見えるところがステラの持ち味です。
今季はオーバーサイズのスポーツウエアというステラの定番に
ローウエスト使いで更にリラックス感を漂わせ
肩肘張らない軽快な女子力を披露しています。
アクセサリーや雑貨類ではルーサイトというアクリル樹脂を大きく使い
クリスタルのような効果を出し、新たな展開に広がっています。
さて、日にちが変わり、場所もチュルリー公園のテント
クロエの日はなぜか何時もピーカンで、陽射しの強い席に座った人は
暑いは、眩しいは、日に焼けるはで、防御策が大変です。
景色は綺麗ですが、今回の日本人席は日陰側で良かった!
クロエもリラックスした抜け感が魅力ですが、ぐっと甘さが増し、女の子っぽいのが特徴
今回はオーバーサイズ、あるいは逆にクロップド丈のトップスにミニという
バランスの新しいカジュアルセットアップが多く登場しました。
プリントはバイカラー配色のボタニカル
クリーンな白が様々な素材で用いられ、改めて2013年春夏は「白」と確信。
コットンのポプリンなどハリ素材が中心です。
プリーツやフリルなど透けながら揺れるアイテム!注目して下さい!
服と同素材で作られた小花のコサージュがパンツやブラウス、
スカートに付けられているのが服がシンプルなだけにとても効果的です。
透けるプリーツのアシンメトリーやレイヤーが造形的でロマンティック!
フィナーレも壮観です!山のような観客の間に揺れる白のシフォン!
可憐です