ベジタブル&フルーツガール チープ&シック
2011年11月29日
モスキーノ チープ&シック、アルベルタ フェレッティ フィロソフィなどを
抱えるアエッフェグループの展示会です。
ガーリッシュなテーストからフェミニンな大人のブランドまで
一堂に見られるので私たちにとっては、必見の展示会になっています。
会場に入って、まず目に付くのはお野菜と果物のコーナーです。
ミラノではもっと大きい野菜やさんがショーの背景になっていました。
そばにディップソースが4種類置いてあって
好きなお野菜をお好きな味で食べられるので
みんな人参やアスパラガスなどをポリポリ。生野菜は女性の大好物です。
食べ物が先に目に入ってしまいましたが
実はモスキーノコレクションラインがエントランスに飾られています。
モノトーンに見えますが、実は細かいゴールドの箔が散らしてあるゴージャスなラップドレス
レースを上張りしたノーカラージャケットは大きなパールボタンがブローチのように
とめてあり、アールデコ風の白黒ドレスには、クールになりすぎないよう
ハンドクラフトの刺繍がワンポイント付いており
ショーアップされた見せ方とは違って、服のリアルさを手にとって見ることが出来るので
あ~実はこうなっていたんだと目から鱗が落ちるようです。
チープ&シックでは
赤カブや人参、サヤエンドウなどの野菜果物ずくし柄や60年代初期風のリンゴ柄
ドレスだけではなく、特に苺は、イメージも可愛いためか大人気!
籠バッグの飾りや留め金、ブローチにまで使われていました。
フィロソフィーは私の大好きなブランドのひとつ
ラブリーに見えるけど一捻りしてあって、大人が着るカジュアルに昇華しています。
光沢糸で編まれたチルデンセーターの縁飾りはシルバーヤーン、
合わせたシルバーメタリックの
スカートは実はニットにメタリックテープが貼ってあり、
実はとってもカジュアルな光沢。
こんなところが大好きなのです!
ウォータリーパステルの花柄や白いレース使いもドレスにたくさん使われています。
プリントの上にお花だけ刺繍なんて手が込んでいます。
ここでも気になったのはマリンボーダー
トリコロールやブルー&ホワイトをどう使ってゆくか、
人気のテーマだけにどのブランドも工夫がいっぱい!
フィロソフィでは、大胆なジオメトリックのデザインでドレスから
レースをはさんだボーダーティー、ボウブラウス風、テーラードジャケットまで
登場しています。
どれも新鮮!
スカーフプリントは数多くはありませんが、しっかり押さえてあります。
よく見るとトリコロールで貝殻やタツノオトシゴなど海の生き物が
描かれ、リゾートっぽい感じです。
シャツとパンツのシンプルアイテムがスカーフプリントで提案されています。
レースは大きいモチーフが中心でドレスからブラウスに
挟み込むデザインまで様々に展開。
私が一番好きだったニットのツインセット!!
ロマンチックで飾り気があるけど、ごちゃごちゃしてない
ほどよいシンプルさにノックアウトされました。
小花は意外に活躍しています。リバティではない、むしろソレイヤードなど
フレンチテーストの小花がマキシドレスや、ビスチエなどに用いられ
清潔な若々しさを感じさせました。
ロックフェスで着ると似合いそう!
お土産は何と新鮮野菜に果物の詰まった紙バッグに
モスキーノのトートバッグ
新鮮野菜は美味しかったので写真を撮るまえに食べてしまいました。
ホワイトアスパラガスにグリーンアスパラ、人参に赤カブ
苺に葡萄でした! もう10分ぐらいで完食 健康的な夕食でした。
今週の一皿
広尾の展示会の帰り、今は珍しくなった「スパゲティナポリタンが美味しいのよ」と
一緒に行ったMちゃんに誘われ、イタリアレストラン「AQUAVIT」に。
メニューには載っていない幻の「ナポリタン」をいただきました
トマトソースではなくケチャップで味付けしてあるのがポイントのようです。
懐かしいと言うより、洗練された味付けで美味しかった!
お野菜のマリネもお花のような盛りつけで少しずついただきました。
何年ぶりでしょうか?ナポリタン、、、中学の頃まで食べていたような、、。
グラフィックな魅力 ジェイソン ウー&デレク ラム
2011年11月22日
展示会場に入ると、ドットやストライプの「柄」「柄」「柄」が目に飛び込んできます。
何しろデレク ラムはミッドセンチュリーがテーマでしたし、ジェイソン ウーは
グラフィティアーティストのKWASとのコラボレーションで「手」の柄を
エレガントな木の葉プリントに潜めるように散らしています。
みんな若々しくて可愛いモチーフばかり!
水玉なのに、ライン使いやデイジーに見えるような部分柄をいれ
面白い視覚効果を出しています。
パンジーのように見える小さなプリント柄は実はカラーアニマル
モノトーンの小花柄は細胞柄のようにも見え、今シーズンらしい
一捻りした「花」を象徴しています。
ウエストは緩い紐使いでリラックスしたミニワンピース
レースもゴージャスと言うより清楚でカジュアル感のあるラッセルレースが多く
繊細で手の込んだリバーレース使いが多いミラノやパリとは違います。
デザインもシンプルなシャツや箱ひだスカートなどスポーティなアイテムに使われます
もちろんお値段の差も大きい!
さすがに若い感覚でカッコ良いと思ったのはボーダーの使い方
カジュアルはニューヨークはとっても上手です。
トラッドが好きだからでしょうか?
もう流行になって2年経つマリンボーダーですがマリンはもうそろそろ飽きて
次に来るものを探し始めている時期ですが、その答えのひとつはこれ!
プレーンな黒白のボーダーのドレス。両サイドはナチュラルな麻使いでパッチワーク
シースドレスに仕立ててあります。
黒のトリミングがきいています。
カラーブロッキング風ボーダーのパッチワークティーシャツ
バーコードのようにラインを密集させたり、太さを変えたりマリンボーダーと言うより
グラフィックティーという方がふさわしいデザイン
モノトーンにオレンジやパープルをアクセントにしたジャージーのボーダードレスも
リゾート感満載ですがタウンに着られそう 素敵です 欲しくなりました!
グラフィックはミッドセンチュリー風に大きな柄行き、陽気なカラフル感が特徴です
フラットに様式化された花柄やタイル柄、シャツドレスの前身頃には小柄のモザイク柄が
はめ込まれています。
シンプルでベーシックな物ほど、今シーズンはディテールと素材が決め手です
スポーツメッシュやパンチングでゴアスカートにしたり
スポーツムードは相変わらず絶好調です。
シャンブレーやデニム素材をラブリー系のデザインに落とし込むのは
ニューヨークならではのアイディア。
チェックのショートパンツとブルゾンのセットアップもオレンジが効いていて
チェックはまだまだ終わらないぞ!といわんばかりのパンチがありました。
不安がいっぱいのいまだからこそ
ハッピームードに欠かせないアイテムがティーシャツです。
今シーズンはいつもあるロックティとは異なる
こんな感じの癒し系モチーフを
大きく使ったティーシャツが目立ちました。
会場のテーブルに置いてあるお菓子がとってもセンスが良くて可愛かった!!
どら焼きやべっこう飴を塗りのざるに入れてあったり、甘納豆入りの最中
パンダの紙の入れ物に入った豆菓子など、ニューヨークブランドの展示会に
ドーナッツやカップケーキなんか出さないで「和」で勝負するとは見上げた心意気!
美味しい~と食べちゃうMちゃんを横目に
体重高め安定期に突入してしまった私は見るだけ、、。
でも眼福とは素晴らしい日本語で、見ているだけでも幸せな気分になりました
2012春夏コレクションセミナー報告
2011年11月8日
東京、大阪、名古屋の各会場とも多くの方々に御来場いただき有り難うございました
お陰様で満席となり、東京初回以外は全て指定席とさせて頂きました。
東京の初回は読売ホールです。
御協賛も素敵なブランドにたくさんいただきました(アルファベット順)
まずトレンドブックの裏表紙とコレクション映像を交えたDVDを流して頂いたELLE
ラグジュアリーなお洋服のために開発されたエステーの香りムシューダ
大切なお洋服を良い香りに包まれながら保管する
愛する服の無くてはならないパートナーです。
オーストラリアのオーガニック化粧品のJurlique.
オーガニック認定の農場で栽培された、濃厚なバラの香りが漂うハンドクリームを始め、
私もヘビーローテーションしているクレンジングローションなど
使用感や効果を実感するだけではなく、使うだけで癒される素晴らしい香りが特徴です。
バラのパッケージを生かした素敵なブースを作って頂きました。
バラのハンドクリームが特別な価格で提供されていたそうです、、、知らなかった!
滅多にないことです 友人で買って自慢していました。
ネスプレッソのコーヒーの香りに惹かれ、ブースに足を運んだ方も多いのではないでしょうか?
赤、黄色、ブルー、オレンジなどトレンドカラーを選んだカプセルをご用意して 飲んで頂きました。
サンペルグリーノ 赤い紙ナプキンに赤いストローでよく冷えたサンペルグリーノの
バブルな舌触りは楽しんで頂けましたでっしょうか?
12月から ブルガリとのコラボボトルも登場します。
パリで見ましたけれど持ち帰りたいほど可愛かったですよ。
tula アーユルヴェーダにもとずいた驚きのインドハーブのサプリメント
私はまずコレクション前から「肥満防止」から飲み始め、
ロンドンからミラノに移ったときに「すっきりなった」と言われびっくりしました。
今は「デトックス」のヘビーユーザーで3本目を飲んでいます。
この忙しさと不規則な生活を支えてくれている、これ一本!
心と体のバランスが整ったようで循環が良くなり、もう手放せません
私がお願いしている御協賛のブランドは、全て自分が本当に良いと実感している物ばかりです。
本当の本物だから、みなさまにご紹介したくてブースのご出展をお願いしています。
サンプリングも出して頂いていますので、是非試してみて下さい。
ファッションナイトアウト
もう表参道は驚くばかりの人々で溢れ、
ブランドブティックの入り口には人だかりです
私は、まずバーバリープローサムへ。
クリストファー・ベイリーがこの日のために弾丸ツァーで来日。
彼が応援しているバンドKROOKSを連れてブティックでライブです。
クリストファーのコレクションのサウンドトラックにいつもうっとりしている大ファンの私は、
ロンドンに続いてまたまたクリスに遭遇!
日帰り?でも元気いっぱいなクリストファーは、
多分ラグジュアリーブランドの最年少デザイナー
キス&ハグでご挨拶してきました。
つぎにTODSのプレゼンテーションへ
デレクラムが来日し、TODSのお洋服コレクションを
自ら説明するという丁寧なプレゼンテーションしていました。
メインゲストのアナ・ウイントァーは娘と一緒に熱心に聞き入っていました。
プラダの店頭のマネキンにびっくり!
さすがにプラダ、ただの服のディスプレイではありません。
ファンタジーで可愛らしく、英国の衛兵のような帽子をかぶっています
しかも小雨が降ってきたのでマネキンがビニール傘をさしていて、意外な幻想的な雰囲気に!
「夜目、遠目、傘の内」と言いますが、ビニール傘だけで、
もの凄い演出効果です。道路は写真渋滞ができていました。
表参道をクルージングした後は9時からアメリカ大使館でマイケル コースのパーティ
アメリカ大使公邸に大きなビニールのテントを立てて
噴水とキャンドルの幻想的な雰囲気です。
主賓はアナ・ウイントァーここでも娘と一緒
なんとプラダの2012年春夏の発表されたばかりのキラキラコートを着て登場です。
良く似合っていたけれどマイケルのパーティに、彼のドレスを着なくて良いの??
マイケルはちょっと貫禄ついてきました。
特別ゲストはマイケルの親友ジェニファー・ハドソン
さすが、ドリームガールズ
素晴らしい歌唱力で全員ノックアウト!
歌い始めると写メの嵐 もう手しか写らない!
こうやってファッションナイトアウトの夜は更けてゆきました。
疲れていたけれど楽しくて行って良かった!!
シャツの季節 ブラジェール プリーツ
2011年10月20日
シャツが今季のコアアイテム
もうボウブラウスなんて影も形もなく、
2012年春夏はシャツの季節です。
ロンドンでもクリストファー・ケーンがスラッシュ等オリガミ風の
テクニックを使ったシャツバリエを出していましたが
ミラノに入ると、ぐっとテクニックが微細に込み入ってきます。
やっぱり大人の街ですね!
基本デザインを変化させるのではなく
張りのある素材、スカーフ素材などで、
主役級の存在感が生まれます。
張りのあるコットンの半袖シャツやシャープな開襟シャツを出した
ジル サンダーのように
造形美を感じさせるシャツは、パリのセリーヌに繋がって行きます。
アキラーノ・リモンディのように同色でかなり重厚な刺繍を施した、クチュール感覚も登場
NO21のように
ベーシックな衿にスカートと同じプリントや輝き刺繍などを施し、
華やかなアクセントを付けたデザインはかなり多く、
NYのジェイソン ウーもやっています。
レトロな感じが新鮮なのがスカーフプリントのシャツです。
今季はスカーフプリントをテーマにしたD&Gや、アーカイブのスカーフ柄を
復刻したエミリオプッチなどが意外にスポーティなパンツなどに合わせています。
プッチはスカーフをベルトのようなアクセントにも使っていて
60年代のリゾートの雰囲気を再現しています。
シャツが出てきたので、当然シャツドレスもたくさん提案されています。
これも4都市を横断的に出ています。
白だけではなくボッテガヴェネタのように革の部分使いや、
ジェイソン ウーのように社交界風のフィット&フレアー、
クリーンなジル サンダーなど
ディテールやシルエットのバリエーションは豊かです。
アールデコが注目されているので、当時コルセットの代わりに
出現してきたブラジエール(ブラジャー)にも注目が集まっています。
もちろんボトムにはブルマーやガードルタイプが
一緒に出てくることも多かったです。
可愛い車プリントのプラダから、ランジェリーのようなプッチ、チェックのNO21まで
50年代風だけではない、様々なデザインが登場
完全にビスチエ代わりになってきており、ドルチェ&ガバナのように
ジャケット付きでアンサンブルで提案されたり、あえて重ね具着風な着こなしも!
パリでも増えていました。
若い子には流行りそうですね
アールデコでもう一つ重要なのはプリーツです。
今季はトップスがシャツ、ボトムがプリーツスカートと
言う組み合わせがすご~く増えています。
でも制服調ではなく
風に揺れるフェミニンな雰囲気で
例え素材が革であってもアコーディオンプリーツやサンレイプリーツが
圧倒的に多くなっています。
アコーディオンのプラダ、コーティングや、
プリーツをリボンのように叩いて使ったボッテガヴェネタも、面白い使い方でした。
今シーズン私が一番好きだったのが総プリーツのドレス
ロンドンではバーバリープローサム、ミラノではプラダ
パリではクロエが徹底して提案しています。
あまりにも素敵なので
都市を横断してご覧下さい
ACNEの白、BURBERRYのセーター 、C・KANEのシャツ
2011年10月15日
スウェーデンのデニムメーカーAcneは総合ブランドとしてとみに人気を
高めていますが、今回のコレクションは特に素晴らしかったのは
速報でお伝えした通りです。
片面にミラーを貼ったステージで一人(恐らく)一点のすごい数のモデル達が
足早に歩いたステージだったのですが、全体の印象は
スポーティで清潔で、かつスタイリッシュ!
デニムメーカーを脱却し、総合カジュアルブランドとして打ち出す
姿勢は強烈です。
今回の特徴は徹底的に白の打ち出しとその配色
純白のセットアップやマキシコート、ワイドパンツなどが多く提案されましたが
クリーンなカラーとラインを、少し緩めに着こなす
レイドバックした雰囲気がストリートブランドならではのカジュアル感。
スカートはミッドカーフ丈の長めが中心
デニム地のマーメイドスカートなんてジュンヤさん以来の新鮮さ
パンツはゴムウエストのウルトラワイドが新鮮です。
と言ってもラップ系でないところがさすがにスウェーデンですね。
張りのある薄手のシャンブレーのチュニックは
ミニマルだけどオーバーサイズで緩さが感じられます。
ラメコーティングのようなスカートはその輝きと張りの強さでカジュアル感満載
極め付けのスタイリングはこれ
ハイ&ローとはこれのこと
ライラックのクチュール仕立てのトップスにバイカーズパンツ
他のブランドでも多く見られましたが、
スポーツとクチュールの結びつきは今シーズンのハイライトのひとつです。
バーバリープローサムのコレクションはトリではありませんが
ロンドンコレクション最大のスケールと見せ場となっています。
今回はアフリカントライバルなタッチをカラーと素材で漂わせながら
ウエアラブルで魅力的な服がたくさん登場してきました。
全部好き!と言っても良いほど大好きなコレクションだったのですが
ストローのキャップが可愛かったのは今更、言うまでもありませんが
よく見るとキャップの上にポンポンが付いているのが
なんともキュート!!
ちなみに楽屋ではこんな感じで無造作におかれていました。
なにげにボーダーの配色がエキゾチックで新しいなと思っていたのですが
身頃と袖部分の編み地や糸の太細が変わっていたり
積み木細工のようにプラスチックプレートがアップリケされていたり
シンプルなデザインに3D効果がぎっしりです。
靴はウエッジソールでボーダー、オープントゥーのアンクルブーツは
レザーのパンチング性です。
封筒型クラッチもエキゾチック配色で
来春私が着たいのはこれ!!
シンプルなクルーネックセーターに、更紗の巻きスカート
多分一番普通のコーディネート
でも、自分が着るのはこれ
似たような物もう持っているかも知れないけれど欲しい!!!
モダンとコンサバのバランスが絶妙です。
バックステージでも可愛い~
プリントはワンアイテムにしてシンプルに着こなすのがお薦め
ロンドンからパリまでアナ・ウイントァーはこの更紗の
トレンチコートを着ていました。
早いと言うか早すぎる
今年のアナはプリントや柄物のコレクション週間でした。
やっぱり柄と色がほどよく欲しい気分ですね!
ロンドンで最も話題の若手デザイナークリストファー・ケーン
日本でインタビューしたときはお姉さん同伴でした。
今でもそうらしいです。
今回はトレンドのシャツをオリガミのような
鋭角的なカットで、刺繍をしたり、パネルを付けたり
いろんなバリエーションを出していました。
スカートは殆どミニ丈でしたが、ジャカードで光沢や花柄を出したり
レース使い等決してマスキュリンなコーディネートはしていないところが
今シーズンらしい気分です。
たくさんのシャツの提案をしたケインですが、オープニングはこれ!
先シーズンのトラッドの象徴チルデンセーターをこういう風に
レイドバックしたバランスに変え
トラッドの表情を新しく見せています。
まだまだ続く今シーズンのハイライト。次号もお楽しみに!
春の花のようなショルダーケープのアクセント
2011年10月12日
白の季節と宣言したパリコレクションの最終日、
ミウミウがどんな変化球を投げてくるのか?
それを見届けるのは、ジャーナリストとしての醍醐味でもあります。
場所は先シーズンから使っている社会経済評議会ビルとでも訳しましょうか、
イエナにある素晴らしい石造りの由緒ある建造物が舞台です。
天井が高くゆったりした美しい階段があって
そこをモデルさんがウォーキングします。
今回は柱が真紅に塗られていました
ミウチャさん何をやる気でしょうか?
中ではウエイターがシャンパンやスィーツのサービスをしていますが
そろそろ胃が疲れてきていたので、見るだけ、、、。
スィーッは春色で見るからに美味しそうでした。
ファーストルックを見てびっくり!
なんと黒のシャツにグレーのハイウエストのフレアースカート
足元はベルベットのミュール!
モデルには赤いシャドウで強いメイクが施されています。
白の季節が吹っ飛んだ瞬間です。
その後も黒とグレーの配色が続き、カジュアルなセットアップや
ティペットのようなショルダーケープのような
新しいアクセサリーが肩や袖を覆いながら着こなしのアクセントになっています。
そこにアンクルブーツやゴールドの金具が付いたハンドバッグが
豪華に完成度を高めて行きます。
MiuMiuはどんなにカジュアルなスタイルでも、決して若過ぎはせず
ゴージャスに見せてしまうところが作り手の品の良さが表れるのではと
常々思っています。
セメントグレーの明るいグレーのバリエーションが
様々なテクスチャーで組み合わされ、軽快でありながら落ちついた印象に
組み合わされています。
そしてモノトーンの世界から一転して
赤やピンクに彩られたカラーの世界に転換します。
パッチワークやアップリケ、幾何から、花、更紗などの
プリントジャカードなどが色とりどりに登場してきます。
レースもたくさん色んなアイテムに登場しました
そう、白黒写真が急にカラー写真になったような不思議な感覚です・
ショルダーケープも素材、バランス様々です
可愛いな!次のコレクションの時はきっとこれを来ている人は多いだろうな!
合わせやすくて、着やすそうだもの!
イブニングもレースやシャーリング使いで可愛いし
ボリュームも配色もアイディアが新しい
MiuMiuを見ていると本当のアヴァンギャルドはこういう風にして
身近に忍び寄ってくるのだろうなと
しみじみと感じます。
パリコレクションの最終日はこうでなくちゃね
ではまた来年の2月会いましょうね、パリ
愛と生きる喜び、純粋な楽しさを求めて ルイ ヴィトン
2011年10月10日
ルーブルでコレクションを開く唯一のブランドとなったヴィトンですが
いつも20分ぐらいのショーのために、贅沢に大きなテントを張ります。
前回はテントの中にエレベーターを作って驚かせましたが
今回はなんと本物のメリーゴーランドがステージいっぱいに廻っていました。
でもテントに入る前にもヴィトンらしいこだわりがあちこちに
散りばめられています。
メイド姿は定番になりそうですが、今回は白に変わりました。
トレンドの白のユニフォームはリボンタイ付きのシャツにサロンエプロン
白のフレアースカートにバレーシューズという可愛くもヨーロッパの
定番メイドスタイル。と思いきや案内する手先を見ると
なんとLVのレース編み地の手袋をしているんです!可愛い~!欲しい~!
売るのかな?なんて期待しながら中に入ると、朝10時前というのに
アルコールドリンクがサーブされました。
朝ご飯抜きで駆けつけた人も多いので、みんなアルコールがほどよく廻って
朝からみんなよい機嫌。
コレクションはパリの贅沢さをこれでもかと見せてくれました
白と水彩画のような淡いパステル、そこにふわふわしたオーガンジーや輝き素材の
2枚重ねやレースのロマンティックな雰囲気と
髪に付けたカチューシャやティアラが
まるでお伽の国のプリンセスのようでした
「生きる喜び」これが今回のルイヴィトンのテーマです
まずスタートしたのは、ティアラを付けた白いレースのドレス
そこにオーガンジーをもう一枚重ねて、ふんわり揺れ、透明のようで
すりガラスを通したような不思議なエアリーな感じを演出しています
レースの柄そのものも大きいのですが、シャツ衿の大きなアイレットレースにもびっくり。
大きな丸いボタンもアクセントですが、先シーズンに較べると
ぐっとラブリークチュールな感じが増しています
カラーは白からペールピンクやイエロー、コーラル、ミントグリーンなど
トレンドカラーが透明感のある素材で表現されています
シャツにレースやクロコのタイトスカートとなんて粋でお洒落!
レースや光る素材の上にシフォンやオーガンジーを重ねるなどの
素材レイヤードも多く使われました
薄く霧がかかったようなフェアリーな雰囲気です
デイタイムからイブニングまで登場しています
ボディスやセーターとショーツもティアラを付けてラブリーに
グレンチェックのコートにはレース刺繍が施され、コントラストを効かせて
また黒も少数ですが登場し、淡い印象のコレクションにアクセントを付けています
最後に登場したのは友情出演??のケイト・モス
オフィシャルフォトには登場していないので、急遽出演したのかも知れません
マークも白のシャツに白いパンツで登場し、「白の季節」を
印象づけました