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海、太陽、アモーレ ドルチェ&ガッバーナ

2012年9月28日

ドルチェ&ガバナのショーは、いつも何かイタリア的なもの、
シシリー独自の文化を教えてくれます

ドルチェ&ガバナの世界に憧れて、シシリーを訪れたこともあります
タオルミナの青い海とイスラミックなカラフルなタイルの美しさを思いだせさてくれるショーでした

会場に入ると、正面に見えるのは大きなサボテン

これはドルチェ&ガバナのアトリエにも飾ってあります
(我が家のリビングにも憧れて巨大サボテンが飾ってあります)

ふと上を見上げると、桟敷席にもサボテンと植物
がベランダの窓を思わせるように飾ってあります


コレクションは圧巻でした!
最初から、シシリーの伝統劇パペット(操り人形劇)の
ドラマが描かれたプリントのオンパレード。
いくつか代表的な物語があるそうですが、ほとんどが戦いの物語だそう!

シシリーはイスラムとカトリックがせめぎあってきた歴史があり
それが甲冑の騎士緞帳となって描かれ、時には3Dの装飾になって
花やラフィア飾りがあしらわれています

緞帳の扉が、インバーテッドプリーツになっているという凝りようです

私が大好きなタオルミナは、今回のテーマのメインになっています。

ラフィアのドレスに、大きくタオルミナと書かれ、
まるで土産物屋で良く売られているティータオルのようです。
ユーモラスで可愛い!

特産のカラフルに大胆な筆致で描かれた陶器もお皿のままプリントされています。



今回は3D効果のあるラフィア飾りが、フリンジコサージュのように
つけられ、服というよりアートピースのようなクラフトが目立ちます。
得意のレースも、今回はラフィア使いで!
ただラフィアは、編むのが時間がかかるので
実際は、ほかの素材に代わる可能性があるとか。

50年代ののどかな地中海のビーチサイドを思わせる水着もたくさん出ましたが
今回は、ビーチパラソルや、デッキチェア、テントに用いられる、
ストライプがたくさん使われました。
ボーダー、ストライプは、このところずっと続いていましたが
今季の特徴は、波のように揺らぐストライプ
大胆で意外な配色は、これまでのストライプの概念を覆す魅力がいっぱいです。
プリントからラフィアの編み込みまで。


フィナーレは、シシリー特産の籐を編んだドレス
固い枝を水につけて柔らかくして編んだそう!
これは、完全にショーピースですね。
存在感は抜群だけど、持ち運びに不便そう。第一座れないし!

最後に恒例になったモデルパレード。50人近くのモデルさんが
50年代風のセパレーツやワンピースの水着を着てパレード壮観でした!
ボラーレ!!!をBGMにイタリー情緒たっぷりのコレクション
ドルチェ&ガッバーナの二人も満足そう。
拍手喝さいのフィナーレでした。

シンプルな服が多い中、オリジナリティとイタリーへの愛があふれるコレクションは、
ひときわ感動的でした。


爽やかなエキゾチズム MSGM

2012年9月27日

なんと予定より早く始まるという番狂わせにびっくり!
ミラノでは時間より遅れるのが当たり前と思っていましたが
例外もあるんですね!
あ~気が抜けません

会場に駆け込んだ途端に終わったという展開に
茫然と立ち尽くしてしまいましたが
広報のSさんが、バックステージに連れて行ってくださったので
着替え前のモデルさんを撮影。
を基調に素朴ですが洗練された動物のイラストが描かれ、
シンプルなデザインにとても映えます。
ヘッドスカーフもカラフルで可愛い!

みんな親切にポーズをとってくれます。
もう全部見た気分になってたら
なんと、フィナーレだけランウエイをやってくれることになり
なんて親切なんでしょう!
ウォーキングのときに、また服をきちんと見る事ができラッキーでした。

ドレスやスカートの裾につけられた手の込んだフリンジや、刺繍カットワークなど
独特のエキゾチズムが、とても洗練されていることがわかります。

一見素朴なカラフルさですが、決して泥臭くない
洗練具合がとても素敵です。


新しいブランドを発見するとわくわくします
その余韻を残しながら、走ってドルチェ&ガッバーナに行きました(走って4分の場所でした)


プラダ 日本文化に魅せられて

2012年9月26日

いつものプラダのショー会場の周りには
ブランドの魅力を問わず語りにあらわすように、パパラッチの大群が!

最近はアジア勢(日本人ではない)が増加、素人、学生、自称ブロガーまで
プロに混じって熱狂的にスナップしています。

喧噪をかいくぐり、一歩敷地に入ると
スぺーシーな白いトンネル風のエントランスが作られていました。
ドキドキ。未知との遭遇を予感させます


エントランスに立つウエイターがサーブするカナッペはすべて雛菊のようなお花模様
淡いピンクと白でかわいい~。
この時点では、ひょっとして60年代?マリー・クワントのイメージが頭をよぎりました

 

会場に入ると、大きな白と黒の柱が神社の鳥居や桂離宮のような
静寂さでしつらえられています。
ひょっとして、日本

 

そうです。今シーズンのインスピレーションは「和の伝統文化
日本の様々な古来のものにアイディアが採られています。

モチーフは徹底的に「」に絞られています

ファーストルックは黒にお花を描いた紋付柄のようなドレスでした。
それから黒、グリーン、白、淡いピンクと続き
すべて花柄がアップリケ、インターシャ、プリントなどでつけられています。

あいにく日本人の席はステージの真横だったので
柱の間から見ることになりました。


その翌日展示会でしっかりディテールをチェック!
キモノの襟やスリーブを筆頭に羽織風から帯のようなウエストのデザインまで
出ていて、アイディアも日本からとったと説明を受け、納得。


お花が、様々なディテールに技法も様々に駆使されていて
本当に可愛かった!

プレスの人からも、「次はどれにしますか?」と聞かれ
きょろきょろするぐらい可愛いものだらけです。

 

靴は凄かった!どういう意味かは写真を見れば納得でしょう?

足袋の靴!!です。マルタン・マルジェラがチームに加わったのかしらと
思うほどたくさんハイヒールの足袋靴がでています。

足袋は、私たちが想像する以上に、カルチャーショックを与える形なんですね!
舞子さんのぽっくりを思わせる厚底のニューフェイスも!

バッグもサングラスもブレスレットもぜ~んぶお花!
バッグは来シーズン人気でそうです。
中型サイズで華奢なチェーン付きが、今季の特徴です。

 


ジル・サンダーはロシア構成主義

さて、ぐっと日にちを飛ばして注目の新生ジル・サンダーです
7年半ぶりに復帰したジルが果たして何を見せてくれるのか?

真っ白でスペーシーなシャープさを感じさせる会場
ステージにも天井にもオーバル型のくぼみがくっきりと!
宇宙ステーションのようなミニマルな造形です。
あっ!ジルが帰ってきたと実感しました

予想通り「」で始まり、白黒の大胆なブロッキングへと続きます

インスピレーションは、ロシア構成主義

カンディンスキーマレーヴィチの絵画にみられる円と直線が描き出す立体感。
展示会で見せていただいたときに、お袖、肩のタック、ウエストからスカートのふくらみ等
細部に構成主義を思わせるアート的なボリュームが施されていました。
得意のテクノ素材は今シーズンはお休み。
コットンギャバダブルフェイスがたくさん使われていました

フィナーレに登場した久しぶりに見るジル・サンダー
白いシャツと紺のパンツスーツに身を包み、感無量な表情でしばしステージにたたずみました!


なんだか、早送りしたミラノですが
グッチのカラフルさとクチュール的な造形の美しさ、
ドルチェ&ガッバーナの生きる喜びのパワフルさ、
ボッテガ・ヴェネタの洗練と成熟、言い出せば切りがないほど
充実したシーズンでした。

この辺りはゆっくりと次の機会にご紹介したいと思います


英国式庭園の豊かな色彩 マルベリー

2012年9月20日

ロンドンコレクションの実質的なフィナーレを飾るのは、
最近めきめき人気上昇中のマルベリー!
クラリッジホテルのボールルームでの華やかなコレクションです。
車で行こうと思っていたら、近くだから歩きなさいと、乗車拒否され、
寒風の中10分弱歩いて、ぎりぎりにたどり着きました。

会場に一歩はいると、やっぱり華やかさがすでに、充満しています。
今シーズンは、英国特有の陽炎のような
パステルカラーを中心に、花が咲き乱れる英国庭園をイメージした舞台になっています。

ボールルーム会場でサーブされる飲み物も
ケーキ、サンドウィッチなどもすべてパステルカラー!
こんなごージャスなウエルカムはパリにしかないと思っていたら、マルベリーはさすがです。

私は時間がなくていただきませんんでしたが、
広報のNさんが席までケーキを持ってきてくれました。嬉しい!!
ホテルに戻って開けたら、ケーキも今シーズンのトレンドカラーでは配色されていました。
美味しそう!



席に着いたら、真向いにヘラルド・トリビューンのスージー・メンキス
その横にはアメリカンヴォーグのアナ・ウインター
ハーパース・バザーの編集長グレンダを両脇に(さすがに隣にはできませんもの)
ニュ-ヨークタイムス、などアメリカの重鎮がずらり!

アナは、プラダの幾何学柄のシャツとなんとマキシスカート!
コレクションにはなかった特注品です。
アナにしては、珍しく強烈なカラーを着ています。
アメリカ組は、全員昨日のバーバリーから入ったよう、、。
この2本を見ればロンドンはOKということかしら??

ショーを見るときはいつもサングラスがお約束!

ショー会場は、英国の田園の実りの色を万華鏡のような、
豊かなパステルで構成されています。

ファーストルックは、アプリコットカラーのレザーのアンサンブル
この後もゴールドのレザーなど、得意のレザー使いが続きます。

ストリートからもアイディアを取ったとリリースに書いてありましたが、
カラフルなレザーが多いこと!

丸襟ブルゾン、オーバーサイズのバイカーズをプリントのマキシドレスに合わせたり、
わかりやすく可愛いコーディネートで見せています。
このわかりやすさがロンドンでは貴重で、愛される理由なんでしょうね!

大きなワンちゃんも特別出演
ステージ慣れしていました。

フィナーレは、モデル一人にワンコーディネートで、全員登場。
白と黒のトータルカラー使いも目立ちます。パステルには引締め色が大切ですものね。


デザイナーのエマ・ヒルもアプリコットカラーで登場


FTF2013/14秋冬ファッショントレンドフォーキャストの注目ポイント

2012年9月6日

ラクチンと言えばニットに勝る物はありませんが
ジャージーのゆるゆる感に飽きているいま、欲しいのは
すっきりクリーンなシルエットを構築できるハイゲージニット

だから、ニットのボディコンドレスの元祖80年代のアライヤを思わせる
メリハリシルエットを強調したドレスやスカートが最も新鮮!

もう一つはファンシーヤーン使いのラグジュアリー感のあるニット
ブークレーやループヤーンなどふんわり表情のあるミックスヤーン使いで
ソニア・ドローネのようなマルチカラーカラーでメランジします。

もうセーターやカーディガンなど単品の時代ではなく
ドレスコート大物アウターのニットがトレンドになりそう!

ラクチンでスタイリッシュなニットで2013/14秋冬はGO!


ラクチン綺麗がすみずみにまで マルイの秋冬展示会

モニター会議を重ねて、消費者の本音を引き出し
その要求に応えて商品開発するという
地道で、実のある開発の姿勢が、大ヒット商品を連発しています。

このらくちんシリーズは殆どのアイテムのテーマになっているので
展示会場にはこのディスプレイがあちらこちらに目に付きます。

まず最初に登場するのは、2011年秋に発売以来シリーズ累計15000本突破という

絶妙ストレッチのパンツ
高い膝位置で足長効果を出し、さらさら裏地とサポート生地で
ヒップアップ効果も!

普通に見えてなかなかの強者
シルエットは2通りですが、ストレートの方が人気があるそう

ラクチンドレスやスーツには、裏地や細部をみてびっくり!
汗のにおいなど消す消臭テープが袖廻りに潜み
肩から袖に掛けての運動量が多い箇所はパワーネットで動きやすさをいっそう快適に
スマートフォン対応の大きめのポケットも裏に潜んでいます。

驚いたのは、服だけではなく、小物に至るまでこのポリシーが貫かれていること

お財布は大きさは通常なのに、クレジットから診察券、ポイントカードまで
色々持ち物が多い女子のため、ポケットがもの凄く多いのです。
お財布を入れるボックスがいらないと言う声に応えて
東北の被災地で作った真心巾着が包装紙代わりです。色々使えそうで可愛い!

靴は、そろそろポインテッドが欲しいと言う声に応えて
ラウンドにポインテッドトォーが加わりました。

取り外しの聞くシューズアクセは、お土産にも戴きました。

衝撃的な一押しはこれ!

業界初タッチパネル対応イタリアレザーを使用した手袋
革の表面に特殊な加工が施されているとか!
ジャージーの手袋には指先に機能素材が付けられ、タッチパネルOKです
裏地には発熱素材が用いられ、あったか~い!
いったいどこまで親切なんでしょうか?

発熱素材を使ったイヤーマフは先シーズンの完売商品!
小さくたためルコンパクトサイズなので、メンズにもレディスにも大人気

昨年の大ヒットモッズコートは今年も継続
何とインナーは取り外しが利き、かつそれだけでワンアイテムになる
キルティングコートがライナーとして付いています。
究極の2ウエイ!

ダウンコートはリバーシブルで全く表情を変える2ウエイ

外せないウールコートには、キャメル、黒、グレーで手堅く

ウォームビズに欠かせないメンズのベストは、英国調の柄行きで
リバーシブルで楽しめます。
これはなかなかGOOD!便利そうです。

メンズにも人気が出てきたネックウォーマー 
めきめき売上が上がっているそうです
これとイヤーマフがあれば、完璧防寒完成!


たくさんのアイテムを見せて頂きましたが
全て消費者の要求を受け入れ、開発するという
謙虚で熱心な企業姿勢が感じられます。

ここではお見せできないけれど、特許申請中も数あるとか!

これからもどんな我が儘を商品化されるのか、楽しみです。


お祭りの前にFTFのメインイメージをチェック!

2012年9月3日

2013秋冬は、英国調やメンズ感覚がどう変化させてゆくかがポイント

固苦しいダンディルックや、常識的なダークでシックな配色ではなく メンズ感覚こそ遊んで、ベーシックやコンサバティブの新たな魅力を 発見しましょう!

イメージは、70年代のブライアン・ジョーンズ


フェミニンはミニマリズムを脱却して、クリーンなボリュームコントロールへ

2013-14年 秋冬FTF ファッショントレンド フォーキャストセミナー
詳細、お申込みはこちらから↓
http://f-fiori-cafe.com/?p=5484


sacai夏祭りは浴衣でGO!

sacai青山店の正面には、浴衣姿の美女がずらりと並んでお出迎え!
みんな可愛い~!
花火大会などで、変な浴衣姿をたくさん見たあとでは、伝統の浴衣の清涼感
本来の美しさにホッと胸をなで下ろします

一歩中に入ると壁面はよしずで覆われ、浴衣姿のメンズが立ち並び
ヨーヨー釣りはいかがですか?」等と声をかけてくれます。

仕事の都合で早めに行ったので、まだ人出が少なく、
お祭りのがやがやした雰囲気が今ひとつ、私はイマイチ盛り上がりません

こんな早い時間にも、すでに金魚すくいに熱中しているメンズが!
S新聞のO氏でした
これだけ取れたって事は、、相当破れにくい紙らしい、、、。

屋台もずらりと並んでいます
焼きそば、フランクフルト、いか焼き、焼き鳥、etc もうお祭りの匂いが充満!
こういうものってワイワイしていないと有り難みが薄れるモノですね、、
ア~早く着過ぎちゃった!

店内もお祭り気分が溢れています。
入ったところで、デザイナーの阿部千登勢さんと、ステディスタディのYさんに遭遇
美女2ショット!

正統な浴衣ってこんな感じ!目にも爽やかです。

桶で冷やしたラムネやビール、お祭りに付きものの射的や紐を引いて当てるヤツ
(名前は何て言うんでしょう?)チョコバナナetc,
コレクションのお洋服などが当たる射的一番人気
燃えてるメンズ多し!

飴細工の繊細な指使いにみんな釘付け。ギャラリーが台の前から動かないので
私は、出来合の金魚を戴きました

3階は遅くなるとクラブになるので、DJが待機中
「ゆっくりしていって下さいね」と広報のKさんと帰り際にバッタリ
こちらも涼しげな浴衣姿でした。

もう少し遅く行けば良かったと悔やみましたが、人混みに紛れて写真が撮れないより
良かったわ!と思い直し、明るい内に帰りました。


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