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CNDシェラック 伊勢丹でファッションネイルウィーク

2013年4月17日

リニュアルした伊勢丹は、これぞ「マキシマリズム」の先駆け?と思うほど床から天井まで
きらきらと装飾が施され、エキサイティングな売り場にわくわくしてしまいます。

オープニンングイベントの一貫として、三階「リスタイル」と「CNDシェラック」との
コラボレーションにベント「
ファッションネイルウィーク」が開催されました。

クリエイティブディレクターのジャン・アーノルドと半年ぶりに再会!!
大好きなコムデギャルソンに身を包み、プラチナブロンドのショートカットが
チャーミングな
ジャンは、ほんとにクリエイティブ魅力的なお人柄です。

久しぶりに会っても、すぐ「それでどうしてたの?」のように話が出来ます
このオープンマインドで、デリケートな心遣いがデザイナーの心をぎゅっと
掴むんではないかと私は、内心思っているのですが。

CNDシェラックの創立者であるジャンは、今やコレクションシーズンには世界を駆け回り
コレクションのネイルをデザイナーとコラボしています。

アレキサンダー・ワンジェイソン・ウーを始め、クリチャーズ オブ ザ ウインドなど
数え切れないほどのデザイナーズコレクションを担当しています。

私の爪の色を選んでいただきましたが、選択されたのは深い海のブルー
そこにさらに深みとテクスチャーを感じさせる黒の細かいチップが散らされたり
技術者のかたの繊細な動きに、さすが!!としばし見とれました。

ジャンは「私の肌色にぴったり!
この色は初めてでしたが、黄味の強い私の肌色にベストマッチしました
さすがの選択眼に驚き!!

このネイルは実はわたし3週間ほど以前ピンクを使っていたのですが
発色が美しく
て、「つけ爪?」等と聞かれるほど艶が失われません
本当に出会って良かったネイルです。


ニュー スウェットはマキシマリズムの一滴を加えて!

2013年4月9日

肩の力を抜いたエフォートレスが、時代のニューベーシックとして注目されますが
ジャケットの提案がぐんと少なくなり、代わりにブルゾンタイプが増えてきました。

そのブルゾンもジャージー素材で仕立てられたものが増え、より軽快で着やすい感じに!
そして、なにより目立つのがスウェットの台頭です。

KENZOのデザイナーであるウンベルト・レオンが「ぼくのジャケットはスウェットだよ!」と
述べていましたが、今シーズンは、リラックス&クリーンのトレンドを象徴するように
これまでなかった「装飾的な」スウェットがたくさん提案されています。

まずオーバーサイズのコートの下に清潔感溢れるトラッドな着こなしを見せた
MSGMはミラノのスウェットキング!代表作を三点御紹介します。

可愛いコーディネートで、今季らしいスウェットの提案をしています
アニマルプリントのシャツの上に花柄のスウェットを合わせて。

今季は無地やカラーブロッキングではなく、柄が付けられているのが大きな特徴ですね
ジャージーではなくニットのピンクリブでトリミングしたスェットは黒字に花柄!

花柄がカラフルやパステルではなく、
今シーズンは、ダークカラーに小花柄という組み合わせが気になります。

2番目は、白のスェットに、デジタルプリントで花柄をチェック柄に抜いてプリントしたもの
有機的な曲線柄のボウブラウスを下に、ボトムにはチェックの膝下丈のキュロットスカートを
合わせた パターン オン パターンの組み合わせ

若いブランドにはトレンドカラーとしてイエローより、
強烈なオレンジがまだ多く用いられていますが

オレンジのスェットの身頃が起毛されたアニマル柄という存在感のある1枚は やはり、
下に合わせるのは、アニマル柄の衿に花柄のシャツと、という「」の粋なミキシング
ボトムはジャイアントチェックの巻きスカート

マキシマリズム(最大装飾主義)はまずこういった形で
スポーツウエアなどベーシックアイテムを彩ってゆきます

パリに入るとジバンシィのスウェットが断トツの魅力でした

「ビクトリアンとジプシーが出会った」コレクションも素晴らしかったのですが
その主役になったのがこのスウェットです。

下にランバージャックチェックのノーカラーシャツを着て その上にビクトリアン調の薔薇の花柄。これもダークカラーの花柄、、、やっぱりきてます!!

ネオプレーンのスウェットに転写プリントで、
花と炎の不思議なリースが アーガイルを囲みます

これも非日常的なプリント 
ジョーズの尖った歯とマドンナの写真の上に星条旗がプリントされています
下に着ているチェックシャツのカフスの白いフリルが、ラブリーですが
そのため、シュール感はより高まります!

着こなしもパンツではなく、ミディ丈のマーメードスカートを合わせ、
ジプシー風の祝祭の雰囲気を。これまでのスウェットには無かった着こなしです

最後の1枚はイブニングにもなりそうなエスニックなスウェットです
黒のスウェットにオーガンジーを重ね、ミラー刺繍、エレガントな雰囲気。

イブニング感を更に盛り上げるのは、スパンコール刺繍です。しかもピンク

ジョーズの歯のリングの下に女性のヌードが描かれるシュールながらロマンティックな
雰囲気と下に着ているチェックのシャツのカフスが花柄という 絶妙なコーディネート。

こうやってみると シンプルなスポーツウエアほど、「マキシマリズム」工夫が凝らされ これまでとはまったく異なる「トレンドアイテム」に変身しているのが面白いですね。

こんなデザインされたスウエットの登場は初めて!
おまけは初めてパリでコレクションを開いたH&M
ここではこんなオレンジに「H」の文字が!ええっ?

でも可愛いな~! スゥエットは秋の立ち上がりには絶対欲しいマストハブアイテムに決定!!


ウォーホールとマグリッド ディオール

2013年3月5日

今シーズンもディオールはアンバリッド(廃兵院)の広場に
大きなテントを張ったメガトンコレクションです。

車も大渋滞で、途中で降りて走ったら、
もうすごい人とパパラッチが取り囲んんでいます
女優もたくさん到着してたようですがもう自分の席に着くので精いっぱい!

中に入ると、大きな球形のシルバーボールがオブジェのように
置いてあって、よく見るとルネ・マグリッド青空になっています。
銀色に光り、鏡のように周りを写し出す巨大なボール
席を探す人も鏡の中にいるようで、方向感覚を失いそうです。
それもシュールです!!

ちょうど隣の席がアメリカで、アメリカンヴォーグの名物コラムニスト
アンドレ・レオンタリンが隣の席に座った、これもまた有名な
ストリート写真家ビル・カニングハム(消えそうなぐらい細いです)と熱弁おしゃべり中でした。

これションスタートの一瞬、ミラーボールと化した「青空」にも全員の緊張が映し出されます。

コレクションは、アンディ・ウォーホールの作品から
ハイヒール女性の顔のイラストが引用されました。

すべて、どの作品からの引用されたか作品名が、リリースに書いてあります。
ポップなモチーフですが、ものすごくエレガントにさりげない取り入れ方です。

そういえば、ラフはジルサンダーのメンズコレクションでも「レオナール・フジタ」を
取り上げてましたし、絵画に注目してるんでしょうか?
展示会は明日ですから、聞いてみます。

しょぱなからイブニングのウォーホール刺繍です。
部分的に繊細に施されているので、アートが目立つのではなく
小花モチーフなどと絡めながら、華やかな洗練された雰囲気に昇華されています。
デザインはややアシンメトリー感がありますが、基本はシンプル

その後ムッシュディオールのアイコンをラフ流にモダナイズして提案したバージャケットを始め
ドリス」「ミス・ディオール」「アリゾナ」など1947,48年の名作が
2013年の流儀で蘇りました。

グレイ白黒ダブルフェイスのレザーなどに真紅ペールピンクが配され
クラッシックでありながら、フェミニンさが匂い立ちます。
モノトーンに時々ほんのり紅がさされるような感じ!
何よりも気品が漂います!!

ラフらしさが全開になったのは、ニットのシリーズとぺプラム使い!
このぺプラムビスチエとスリムなパンツやタイトスカートの組み合わせは絶品バランス!!
黒白の大胆なケーブル編みも見事な迫力。
ショーの後で、みんなで興奮してしゃべっていたのも
「ニットがすごく可愛かった!」が最大意見でした。

伝統の千鳥格子のドレスの上にもニットのスカート

客席から見るとモデルさんが歩くと、ミラーに映ったように見えます。
なんだか幻想的!

後半はイブニングドレス
白と黒のオーガンジーを重ねた2種類のドレス
今季は、カラーはほぼモノトーンに絞られています。

グレイのメンズウーステッドのドレスとオーガンジーの組み合わせも素敵でした!
カクテルドレスの上に羽織るアストラカンコートも上品なリアルクローズ!

そして、うっとりのフィナーレ!
もう一度見られて嬉しい!服も演出も最高でした。
名残を惜しみながら次のコレクションへGO!!


ジンジャーとアステア ドリス・ヴァン・ノッテンはダンス!

2013年3月4日

オテル・ドュ・ヴィルの豪華な市庁舎の大ホールを舞台に
軽快なダンスのステップの音楽でスタート。

ジャズっぽいBGMが大人っぽく、ドリスにしては色っぽいなと思ってたら
テーマは、フレッド・アステアジンジャー・ロジャースのダンス映画でした。
チークダンスがイメージです。

オープニンングはビッグチェスターコートにインド刺繍をアクセントに施したもの
メンズ仕立てのメンズ素材。そこに女らしい刺繍やフェザーをカラフルにあしらった
ドリスらしいマスキュリン&フェミニン

今シーズンはFred&Ginger、チークダンスとなずけられ
50年代のフレッドアステアとジンジャー・ロジャースが出演した映画音楽が流れ、
ノスタルジックで楽天的な雰囲気で溢れます。

大きな肩のメンズのチェスターコートは大きさを強調するように、
細いベルトでさっくり結ばれています。

(みんなオジサンコートと呼んでいました!愛情をこめて)
ドリスもボーイフレンドの服を借り着したような着方を提案しています。

ライトグレーのフェルトやメルトンなどフォルムをしっかり作ることができる素材が主流
ソフトンベージュのブークレーツィードやフェイクのボアも可愛かった!
壁紙柄をジャカードにした花柄もトーンを抑えたシックな雰囲気でした。

メンズのクラブストライプなどカレッジタイプのストライプも薄地素材にプリントされ
部分刺繍が施されたり、ミックスが絶妙です。

そしてダンスに欠かせない、フリンジマラブーの羽根が華やか!
マラブーはメンズストライプのトップスやタイトスカートのフロント部分につけられ
なかなか新鮮!もちろんイブニングにも!

ピンクが今季はたくさん出ていますが、このボケボケピンクドレスの向こうには
ちょうど真向かいに座っていたアナ・ウインターがばっちり映っています。
今シーズンアナの出席率はロンドンコレクションから異常によく
理由はなんなんでしょうか?

ビーズ刺繍はドリスのお得意ですが、今季はジャンパーや
タイトスカートにも使われ、もちろんメンズ素材に刺繍が施されています。
グレンチェックやメンズツィードにビーズ刺繍!
新鮮なコントラスト。これぞパリって感じがしました。

この展示会でドレスを2枚発注、、、一枚はビーズびっしりドレス、もう一枚は
メンズ素材のシンプルなタウンドレスです。
素敵だったので抵抗できませんんでした(笑)


今週の一皿

ドリス・ヴァン・ノッテンのショールームはマレーにあり
いつも帰りに、近くのお気に入りのカフェでお昼を食べます。
ちょうど時間がある日なので、ちょっとゆっくり。

いつもお薦めの定食を食べるのですが
今日はブーダンノワール(血のソーセージ)「おいしいよ~」と
言われ、食べたら日本で食べるより、ずっと柔らかくてジューシー!
美味しかったです。

その後、夕食代わりに、超人気店コントワーを通りかかったら
まだティータイムをやっていて、席も空いていたので、ショー会場の近くだった事もあり即入店
夕食代わりに、大好きなババを山盛りのシャンティクリームとラム酒で食べてしまいました
ミラノで食べられなかった分を取り戻している感じです。


こんな写真がとれるのも、そろそろ難しくなってきそうです。
ディオール、サンローランとこれからメジロ押しですから!


ボッテガヴェネタ グラマラスな映画の世界へ

2013年2月28日

先シーズンは映画「タクシードライバー」のBGMが流れる中で、
花やレースに彩られたドレスが登場しましたが
今季は、優雅なサウンドトラック(いくつかの映画を合わせたBGM調査中)に乗って
まず黒のウールドレスからスタート

モデルのヘアメイクも他には提案されなかったふんわりヘアー美人メイク
正統派の美女を提案!

なんと朝の4時半からメイクはスタートしたそうです。
グラマラスな雰囲気が、シンプルな服を引き立てます。

展示会で見たら、服は全部ウール
今シーズンのテーマは「ウール」だそうです。

複雑に折りたたんだり、カットしたり、大げさではなく控え目な中で、ボリュームを構築していて
トーマス・マイヤーらしい「気配美人」の提案です

黒の後にはがらりと変わって「」「」「サフラン」が続き、
一気に今シーズンのカラーパレットがさく裂します。
シャープな折り紙風のカットやプリーツも入れながら
でも印象はとてもシンプル

圧巻はニードルパンチです

簡潔なシルエットのシースドレスに、シフォンリボンをクシャッと圧縮し
その上からニードルパンチ!
シンプルでいながら、凝りに凝ったテクニックの贅沢感の表現です。
ニードルパンチというと、ヘアリーな感じを受けますが
新しい手法も発見?されています。

フィナーレに近ずくと、同じシースラインですが
シフォンのリボンステッチングで、ぐしゃっとアップリケしたもの、ドレープを寄せたもの
ニードルパンチで、共布や光る布を複雑な形状にして、表面効果をつけ
ボッテガヴェネタらしい、控えめな洗練と贅沢感が漂います。

このぐしゃっと立体を潰したやり方はアメリカのモダンアーティストの作風に影響されたもの
アーティストはただ今調査中です。

ステージの出口は、鏡が複雑なカットで張られており、万華鏡のようになっていました。
モデルさんも四方を鏡に囲まれて、迷宮に迷いこんだように、出口を探している人もいました

登場したトーマスも満足げな表情!

本当の大人の魅惑は、派手に目立つことではない!と改めて教えてくれたコレクションでした。


セクシーなマスキュリン・フェミニン DSQUARED2

2013年2月27日

ミラノ市内のはずれにある「アルカトラス
今ミラノで大人気のディスコです。
名前は、たぶんあの有名な孤島の監獄「アルカトラス」からとられたと思われます。

今回はここがショーの会場!

ミラノのナイトクラブは久しぶり!
ベルベットのカーテンや秘密っぽい階段があったりして、導線がくねくね。
ミラノのクラブの雰囲気は60年代ぽくて独特なので、席に着くまでが大変です!

夜のコレクションンだけに、名物のお友達??がいっぱいいたりして

ぎりぎりに着いたので、席までたどり着けるか
そこからもうハラハラドキドキです!

いわくありげな大きなカーテンがステージを覆い
今回は何をやらかしてくれるのか、わくわくと期待が膨らみます。

カーテンが上がると、な、なんと40~50年代風のナイトクラブがまたそこにありました

スウィングバンドが演奏し、制帽をかぶったアメリカ兵らしき男たちがくつろぎ
着飾った美しい女たちが、優雅にシガレットホルダーで煙草をくゆらせます。

幕が開いた途端にもう大歓声!!

今シーズンは、「マスキュリン・フェミニン」がテーマ
よくあるテーマとはいえ、解釈された服は、スタイリッシュなダンディルックと
なまめかしいドレスの両極が登場。
まさにディースクエアードの大好物の提案です。

まずカラフルなフロックコートのダンディルックがボーラーハットをかぶって
マスキュリンを象徴します。

カラフルなダンディルックと対比的に、フェミニンはダークカラーでミステリアスです。
羽根使いや、きらきら効果でなまめかしくもストロングな感じが伝わってきます。
良く見るとシガレットホルダーにも、ダイアモンドのようなキラキラがつけられ、
さながらハリウッドクィーンです。

途中にお口直しのように、メンズのアーミールックが挟み込まれます。

圧巻はラストでした。
マスキュリンとフェミニンがカップルになってランウエイをウォーキングします
カッコ良い!!

そしてダンとディーンの二人が登場すると
会場の盛り上がりは最高潮に!

やっぱりディースクエアードのコレクションは夜の妖しい雰囲気がぴったりです
寒い夜でしたが、なんだかぽかぽかになって帰りました。


90年代の映画の世界 プラダ

2013年2月25日

プラダのいつも会場に入ると、四方の壁面には、
不思議な影絵のような世界が広がっていました。
いつもミウチャとタグを組む、レムコールハースのデザインです。

音楽も映画音楽のように効果的に雰囲気を盛り上げます
インスピレーションは90年代の「映画」具体的にどんな監督や俳優の映画なのか、
さらに取材するつもりです。

なんだかニューヨークを舞台にした映画のような気がします
ブルックリンとか?

ファーストルックは、肩をずらしてきたようなドレス、ふつうはドレスの上にカーディガンなどを
はおるのですが、今季は、ドレスの下にセーターを着て、胸も少し出して
鎖骨を見せるようなレイヤードをしています。

シルエットはフィット&フレアー ウエストは、きちんとマークされます。
ベルトはワイドでしっかり強調!

チェックは、一見ギンガムですが、これが結構凝っていて
一つはジャカードで、一つはプリントで表現されています。

これは、展示会で初めて知りました。
ボーダーはボールドで、カラーコントラスト
メンズからの流れがウイメンズにも生きています。
配色がカラフルでチャーミング

ツィード素材も、紡毛のバルキータイプが、ダークカラーをベースにカラーネップがていますが
レザーは今季すごく目につく素材ですが、プラダではヴィンテージ加工のように、
古びた良い感じのナチュラルな色調に仕上げています。
ウエストのワイドベルトががっつり効いています。

もう一つ気になったのは、グレーのスーツ
縮重のきいた鬼カルゼなど必ずしもフェルトやメルトンではないところが、
シルエットをシャープに見せています。

ウエストにベルト!レトロなフィット&フレアーのシルエットをキープしつつ
アシンメトリーなカットで、こんなに定番の服をめちゃアバンギャルドに
変身させています。


前シーズンは「黒」が多く、しかも「和」がテーマだったので
さすがのプラダラバーの私も、購入するのに熟慮しましたが
来シーズンはリアルでファンタジーに溢れたものがたくさん提案されています。
楽しみ!!
「色」の組み合わせがすご~く新鮮です。
ブルーが今季のキーカラーで、配色の主役にあってます。

極め付きは、「クロテン」の登場!
私も常々、毛皮を買うのであれば、最高に贅沢な「クロテン」(買えませんが)と
決めていました!

セーブルやチンチラのように、だれでもお金さえあれば買えるような高額商品ではなく
女王様が戴冠式できるような「てん」こそ、毛皮の女王と思っていたのです。

そのまさかの「クロテン」がプラダには登場し
贅沢なたっぷりした丈と、大きなカフスで、風格と気品あふれるコートに仕立てられました

買えるものなら、買いたいと願いますが、ウィッシュリストに入れておきます。

今回は大きなカフス、大きなベルト、鎖骨と肩、ヘムラインのアシンメトリーが、特徴です。
展示会のご報告はまたしますが、特製のマネキンには鎖骨が
ちゃんと作ってあって、エロティシズムの在り方の違いを感じました。
日本のマネキンに「鎖骨」ありましたっけ?

フィナーレでミウッチャさんは白いウールコートに白いスカートで登場!
白ずくめは初めて見ました。

      

ミラノコレクションはそろそろ終盤ですが、プラダと並ぶのは
今日見たドルチェ&ガバーナでしょうか?
ミラノを代表する素晴らしいコレクションでした。


スローンな正統エレガンス! ヴィヴィアン

2013年2月21日

いつもは、伝統的な英国らしい歴史的な建造物を会場にして

自分のアヴァンギャルド性とのコントラストを見せつけるヴィヴィアンですが、
今回選んだのは、スローンスクエアという英国の富裕層が集う街。
元ダイアナ妃も、この近辺でショッピングや食事を楽しんでいたことから
スローンレンジャー」と呼ばれていました。

スローンスクエアにあるミニマルな内装のギャラリーでした。

あまりの簡潔さにアレッと思っていると、やっぱりヴィヴィアンの
ショーには、独特のお客様が来ています

おそらく60年代に青春を送ったと思われる正体不明な人
あるいは、その年代のママとむすめetcなど客席を見るのも楽しみです。

ショーのオープニングは大胆なボーダーのコート
この後、ブルーを基調にしたゼブラ柄などのコートが続きます。

カラーパレットは、ブルーティールブルーミッドナイトブルーなど
ブルー系のバリエーション、そしてグリーンを合わせる配色が気になります。

ダークパレットはブラウンというより、暗紫色の深い色合いや、トープ、グレーなどが登場、
重いカラーが消えたのが、全体を軽快な印象に変えています。

甘いローズピンクは白と合わせたり、プリントにしたりかなりフェミニン!
このピンクは今季大人のピンクとして、ロンドンでもたくさん出ています。

最後のカクテルは、リッチな光沢感を持つスパンコールやメタリック

ドレスが増えていたり、膝丈が主流だったりリアルクローズでありながら、
優美さがあふれています。
ヴィヴィアンの真髄は、奇想天外な驚愕メークにカモフラージュされた
エレガントさにあると思います。
   
今回は、ヴィヴィアンも、わりと地味な登場でした。 


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