ファッション界はサステナ人気が沸騰!!
2022年6月17日
Photo : 左 Philosophy di Lorenzo Serafini、右 Marine Serre
作り手であるデザイナー達のみならず、マーケットの消費者の意識にも
サステナブル人気が沸騰中!
2022年メットガラでも
セレブリティがアーカイブやヴィンテージのドレス、
アップサイクルのドレスを纏う、
一度着たドレスを再び着るなどし、
時代を牽引している影響も大きそうだ。
Philosophy di Lorenzo Serafini(フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ)は
初のアップサイクル カプセルコレクション
“Philosophy Re-styled by Lorenzo Serafini 001″を発売。
メゾンのアーカイブストックに
新たなイマジネーションを与えたもので、
その制作過程で、新しい資材の購入や
ゼロからの制作は一切行っていない。
袖を切り落とし、ミニ丈にアレンジするなど
軽やかに若々しくアレンジされた、ロマンティックなフラワードレスや、
ビジュー付きのホワイトパンツスーツなど
パーティーシーンも想定したコレクションで、
発売まもなく完売のアイテムも。
Marine Serre(マリン・セル)は
2017年LVMHプライズでグランプリを受賞、
ブランド設立当初から、アップサイクルに取り組み
ファッション界のサステナブルな潮流を切り拓いてきた。
今ちょうどマーケットに並ぶ 2022SSコレクションは
1990年-2000年ころに流行した
絞りの凹凸が面白い古着のトップスを
何枚もつなぎ合わせ アップサイクルしたもの。
テーラリングの高い技術により、
アップサイクルとは思えない、独創的なコレクションを生み出す。
サステナブルなアイディアが、他にないメゾンの個性に!
再生素材の利用、
染色など生産工程での配慮などの取り組みに加え、
自社の在庫や古着素材の
アップサイクルやリメイクによって
新たなファンタジーを生み出すやり方が
良い循環を生んでいる好例だ。
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2023年春夏完全予測トレンド
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フェティッシュからノームコアまで! グッチ VAULTに注目
2022年6月16日
Photo: 左 ZANA BAYNE 右 Praying 共にGUCCI VAULTより
7月開催の完全予測トレンドセミナーに向け、
編集チームはトレンド取材の真っ最中。
今日は、
昨年始動した
GUCCI(グッチ)のオンラインスペース、
「VAULT(ヴォールト)」に注目!
VAULTはグッチのクリエイティブ・ディレクター、
アレッサンドロ・ミケーレが
長年構想し実現したという、パッションに溢れた実験的なストア。
時空を超えて自由に変化する、
驚きや感動
価値ある美しいものへの探求心をテーマに、
AHLUWALIA(アル ワリア)、COLLINA STRADA(コリーナ ストラーダ)、
CORMIO(コルミオ)、WALES BONNER(ウェールズ・ボナー)等々、
新進気鋭のデザイナーによる 限定アイテムが手に入る。
写真左 : ZANA BAYNE(ザナ・ベイン)は
2010年にNYにてブランドを設立、職人による手仕事で
ハーネスやビュスチエなど
フェティッシュなアイテムを新解釈し展開。
レザーにリベットが施されたビュスチエやブラレットなど
一見ハードなアイテムも、
今季カットソーやシフォンドレスに重ねて活躍しそう。
男女の性別を問わず好きなものを着る、ジェンダーフリーの流れから
コルセットやランジェリーなど
フェティッシュなアイテムが好調!
写真 右 : Praying(プレイング)は
言葉遊びによるアイロニーを利かせた
ひねりのあるデザインが特徴のデザインデュオ。
Vault限定のカプセルコレクションのテーマは友情。
Main Character ユニセックス スウェット”(二人用)”
肩のカットアウトは、
実はベストフレンドが”二人で同時に”着るためのヘッドホールだとか。
ノームコアにアイロニーでひと捻り。
グッチのヴィンテージアイテムのラインナップや
ライフスタイルの提案として、
GOHAR(ゴハー)のテーブルセッティングなども。
Vault限定のエプロンやキャンディのカトラリーレストなど、
日常をファンタジックに彩ってくれそう。
アディダスとのコラボや、メタバース空間 Robloxへの出店など
自由に変化し続けるミケーレの、気鋭のキュレーションに
今後も目が離せない。
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「デカさ」が正解! ビッグテーラードが旬
2022年6月13日
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
Photo: 左 ACNE STUDIOS(アクネ・ステュディオズ) 、右 MIU MIU(ミュウミュウ)
22-23秋冬コレクションで
重要なキーワードの一つが、テーラリング。
シンプルでスタンダードなアイテムに、
テーラリングのさりげないフォルム変化が多く登場。
一方、
借り着したような、オーバーサイズすぎるテーラードも
モードな着こなしとして注目!
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)は
サイケな色合いのTドレスに、
まるで父親のクローゼットから拝借したような
ラペルも肩も大きな
白のビッグテーラード コートを合わせた。
ACNE STUDIOS(アクネ・ステュディオズ)は
ボクシーなノーカラージャケットを
一枚のドレスの様に纏う。
ぶかっとしたサイハイブーツとの組合せが
イノセントな印象に。
MIU MIU(ミュウ ミュウ)は
クロップド丈のインナーやミニプリーツスカートの
プレッピーなスタイルを
ビッグジャケットがモードに昇華。
英国調チェックのボクシーなジャケットは
丸く仕立てられた なだらかな肩が特徴だ。
今季は、
Y2K感覚のブラトップや
センシュアルなレース使いのインナー、
コルセットなどランジェリー風のトップスを、
ビッグテーラードと合わせて コントラストで遊ぶのも効果的。
VERSACE(ヴェルサーチェ)
STELLA McCARTNEY(ステラ・マッカートニー)
VERSACE(ヴェルサーチェ)は
コルセット風トップスに
ボクシーなテーラードコートは重くなりがちだが
鮮やかな艶のあるピンクで、軽快&セクシーに。
STELLA McCARTNEY(ステラ・マッカートニー)は
マニッシュなビッグテーラード アウターのインナーに、
センシュアルな赤のレース セットアップを。
白のショートブーツで着地するのが、スタイリングの鍵!
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2023年春夏完全予測トレンド
セミナーお申込受付を開始いたしました。
今回は特別な講演として
DICカラーデザイン株式会社から
「アジアカラートレンドブック 」編集長 大前絵理様による 特別講義をお話しいただきます。
会場セミナーをご受講の方は無償でご聴講いただけます。
ぜひ、ご参加ください。
お申し込みはこちらから
2023年春夏 完全予測トレンド セミナー 申込受付開始!
2022年6月8日
~2023年春夏完全予測トレンドセミナー 7月開催のお知らせ~
コロナ明けの喜びと、冷静さを取り戻したファッションへの
アティテュードを基本に考え、
今年の実績から予測した2023年のマーケットを予測いたします。
今回の特別な講演として
DICのアジアカラートレンドブックのチーフ編集者である大前絵理様による
「2023年のアジアのトレンド」を
会場セミナーご受講の方は聴講が可能です。
会場セミナーにお申し込みいただくと
無償で、ご聴講できますので
どうぞ、こちらの講演もご期待ください。
グローバルな視点で、日本のマーケットを考える
日本の実需から来年を予測してゆく。
これからのマーケット予測には欠かせない2大要素が揃った
2023年春夏マーケット完全予測セミナーにどうぞご期待ください。
【会場・日程】
2022年 7月15日(金)
1 部:13:30 – 15:00
特別講義:15:10 – 15:40
2 部:15:50 – 17:20
両部:13:30 – 17:20
会場 : DIC株式会社2F 大会議室2、3
東京都中央区日本橋3-7-20 ディーアイシービル 2F
【ウェビナー(動画)配信 日程】
2022年 7月26日(火)、7月28日(木)
1 部:13:30-15:00
2 部:15:15-16:45
両部:13:30-16:45
※会場セミナーはお席に限りがございます。
お早めのお申込みをお待ちしております。
JAFCA ColorTrendMagazine「流行色」2022 SUMMER No.609 掲載
2022年5月31日
【掲載のお知らせ】
藤岡篤子が、
JAFCA ColorTrendMagazine「流行色」2022 SUMMER No.609にて
2022-23年 秋冬ヨーロッパ コレクションの
トレンド傾向について詳しく解説しています。
ミラノコレクション後半からウクライナ侵攻もはじまり
前シーズンとは対照的に、慎重なクラシックムードが漂った、2022-23秋冬シーズン。
その中でも解放される明日への希望から、Y2K感覚は継続。
ぜひ本誌をご覧ください。
左:BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ) 右:GUCCI(グッチ)
上品vsポップ ジュエリーの重ね付けで華やかに!
2022年5月27日
Photo: 左 FENDI(フェンディ)、右 OSCAR DE LA RENTA(オスカー デ ラ レンタ)
今日はアクセサリーに注目!
スタイルを完成してくれるアクセサリーは
今季、重ねづけが進化。
この夏すぐにでも取り入れたい
ポイントを二つご紹介!
まず、スーツやブラウスといった
シンプルな装いにも取り入れやすいのが
きらりと控えめに輝くジュエリーの重ね付け。
DIOR(ディオール)
華奢なメタルやラインストーン、小粒なパールなどの
繊細な輝きで、
耳のふちに沿うイヤーカフ、
チョーカーやTネックレス、
ウェットに撫でつけた髪にもヘアアクセサリーをプラスするなど
繊細な輝きをいくつも重ねて
煌めかせるのがポイント。
一方、
そろそろ楽観的にパーティーへ出かけたい!という
輝くスパンコールや、肌見せ、
ふわふわとしたシフォンドレスなどの華やかな装いに、
更に輝きを強調するような
ジュエリーの重ね付けが効果的。
MIU MIU(ミュウミュウ)
MSGM(エムエスジーエム)
クリスタルやラメでキラキラと輝く
ポップな星や、ガーリーなお花モチーフなどが
Y2K感覚を盛り上げてくれる。
ネックラインを強調するチョーカーも
二重につけたり、
長さを変えた重ね付けで、躍進。
ヴォリューミーなバングルやリングとの、トータルコーディネートで
ゴージャスな存在感を楽しんで。
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藤岡篤子 監修
2022-23秋冬 ファッション トレンド ブック 好評発売中
https://f-fiori-cafe.com/trendbook/
藤岡篤子 2022-23秋冬コレクション 個別訪問セミナー お申込受付中
2022年5月16日
コロナ禍でも
リアルセミナーを安心して受講したいという声にお応えし
fプロジェクトでは、
藤岡篤子が企業様へ個別に訪問する、
個別訪問セミナーを実施しております。
企業様やサロン様へ個別に訪問し、セミナーやトークショーの形式で
コレクションやファッションのトレンドについてお話しいたします。
研修にぜひお役立てください。
5名様以上で訪問可能です。
東京より遠方の場合は交通費の実費をご負担いただきます。
お申し込みは
セミナー情報ページ 訪問セミナーのお申込から
https://f-fiori-cafe.com/fts2022-23aw-seminar/
ヨーロッパの “次世代を担うプリンセス” 4人のファッションに注目 Precious.jp 掲載
2022年5月13日
ラグジュアリー メディアサイト Precious.jp (プレシャス)にて
連載中の 藤岡篤子のTimeless Style ICONSが更新されました。
世界が注目する、
スペイン・ノルウェー・オランダ・ベルギー、
ヨーロッパの若きプリンセスたち。
未来を担う、次世代の若き王位継承者たちの
才能あふれる魅力をファッションに絡め
藤岡が解説しております。
ぜひ記事をご覧ください。
https://precious.jp/articles/-/33866
Y2K感覚が鍵!デニムはクリーン&フェミニンに
2022年5月10日
FENDI
Photo : 左から ACT N1 、VERSACE 、ALAÏA
22-23FWコレクションでも
引き続き注目したいデニム。
今季は
デニムをエレガント&フェミニンに用いたり、
Y2K感覚(2000年ころのカルチャーの再流行)を取り入れたスタイルも目立った。
FENDI(フェンディ)は、
クリーンなブルーデニムのミニドレスが印象的。
馬具を思わせるポケット付きベルトでウエストマークし、
袖は、ドローストリングで軽やかに絞って。
お揃いのデニム素材のピーカブーを抱え持ちし、品よくヘルシーに。
ACT N1(アクト ヌメロウーノ)は
コンパクトなビュスチエ×ボトムもカットアウトの大胆な肌見せで
セクシーなデニムのセットアップ。
VERSACE(ヴェルサーチェ)は
Y2Kのパーティー感覚で
ラインストーンの輝きをまとうビュスチエに、
ウォッシュドデニムはコーティングで光沢をプラス。
ALAÏA(アライア)は
白シャツ×デニムというシンプルな組合せだが、
デニムの裾にフレアのボリュームで華やかなコントラストを。
COPERNI(コペルニ)は
カットアウトと捻りを加えたスモーキングジャケットに、
ボトムスは、まるでサイハイブーツのように
「ローウエストすぎるローライズ」デニムが、ユーモラスで新鮮。
COPERNI
耐久性にすぐれ、人々の生活の中で
いつの時代も愛されるデニム。
染色の工程で、多量の水を使用しなければならないなど
サステナビリティの観点から多くの課題があり、
染色や仕上げの工程で水を使わないデニム、
麻から作られたデニムなど、メゾンも様々な開発に取り組み、
また多くのデザイナーがアップサイクルを試みるなど
その可能性に大きな注目が集まっている。
日本では、2021年のRakuten Fashion Weekで発表された
「デニムプロジェクト」が話題に。
アパレル下請け工場の株式会社ヤマサワプレスが
アメリカ西海岸で大量に廃棄されるところだった
20トンのリーバイス 501®を買い取ったというところからスタート。
三越伊勢丹や阪急阪神百貨店とと協業、多くのデザイナーが参加し
ファッション、アート、ライフスタイルまで
多彩なアップサイクル作品を制作し販売する。
消費活動を通して環境問題に取り組むコラボレーションに、
今後も注目が集まる。
ACNE STUDIOS
ACNE STUDIOS
パッチワーク、物を切っては組み立てることは
子供の頃からの、自身のファッションへの旅への始まりだったと語るのは、
ACNE STUDIOS(アクネ ステュディオズ)
デザイナーのJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)。
今季のファーストルック、
ガーメントダイで赤く染めたデニムスカートは
床までほっそりと落ちるラインが非常に美しい。
床まで届くロング丈のパッチワークスカートは
ペーパーバック ウエストを太いベルトで絞り
ドレッシーなシルエットに。
着古したシワや色落ちは、クチュール的な表情となり、
アップサイクルをモードへと見事に昇華した。
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藤岡篤子 監修
2022-23秋冬 ファッション トレンド ブック 好評発売中
https://f-fiori-cafe.com/trendbook/