NIGO®の手で蘇った新生KENZO
2022年4月12日
Courtesy of KENZO
2022-23秋冬コレクションで
改めて重要なトレンドとして浮上するのが、プレッピーやアイビー スタイル。
IVYスタイルと、メゾンのアーカイブが融合した
NIGO®によるKENZO(ケンゾー)のファーストコレクションに注目したい。
NIGO®は2021年9月に、創業者 高田賢三氏以来日本人で初めて
KENZOのアーティスティック ディレクターに抜擢された。
1月のパリメンズファッションウィーク中に発表されたショーでは
デザイナーと親交の深いファレル・ウィリアムスやYe(カニエ ウエスト) 、
タイラー・ザ・クリエイターらが集った。
高田賢三が採用した英国調チェックのスーツやピンストライプは
古着調のウォッシュドウールで再解釈。
チェック柄のフーディーシャツドレスの上には
ピンク×レッドのカラーリングがポップな、バーシティージャケットをオン。
大きなキャスケットが可愛らしい。
Courtesy of KENZO
日本の作務衣のような平面的なパターンの
フランネルのクロップジャケット。
茶道の練習に着用されるようなエプロン風のベストや
着物風合わせのデニムドレスなど、
高田賢三の持つ東洋と西洋の融合という文化的文脈を引き継ぐ。
アーカイブから発見したというフラワーパターンの
「非実用的な作業服」や、
ジャパニーズデニムを使用した
ストーンウォッシュの花柄のワークスーツなど
考え抜かれた文脈がありつつも
アイテム自体はどれも、シンプル。
着る人の個性やスタイルで着こなせる服だ。
Courtesy of KENZO
Courtesy of KENZO
創業者 高田賢三は1970年代に
東洋の美意識と西洋のテーラリングを融合させ
モード界に新しい装いをもたらした。
ストリートカルチャーという自身の持つバックグラウンドを
メゾンのアーカイブと融合させ、ラグジュアリーに持ち込んだ新デザイナーに
アウトサイダーであろうとし、
常に新しいことをしようとする共通の精神を感じた。
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