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プラダ 日常着×ドレスアップ。伝統からつむぐ美学

2022年4月22日

PRADA(プラダ)の22-23FW コレクション テーマは
「プラダのイデオロギー」。

ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズは
今季もメゾンの伝統(アーカイブ)を振り返る中で、

歴史的瞬間と人々、日々の暮らしを思い浮かべ
コレクションに反映させたという。
そこに現れてくるのは過去と現在をつなぐ女性たちの歴史だ。

ピンク色のネオンに輝く、タイムトンネルのようなセットから
ファーストルックを纏ったカイア・ガーバーが登場。

プラダマークがついた白のタンクトップに、
シアーで装飾的なペンシルスカート。
ウール、クラッシュドサテン、ビーズ装飾つきメタリックメッシュという
異なる素材を縫い合わせたもので、後ろに深いスリットが入っている。

日常と特別感、テーラリングとイブニングドレスなど
相反するものの組合せが、今季のキーワードに。

1990年代のアーカイブから復活した
幾何学柄のジャカードニット。

ビッグシルエットのMA-1には
一面にペタルの輝く装飾が縫い付けられた。

表面装飾の奇抜さがありながら、
すっきりとしたシルエットで
マチュアな女性の力強さが、プラダらしい。

注目したいのは、
実用的なVネックニットや、マニッシュなテーラードジャケットの着こなし。

構築的なテーラードジャケットや
ゆったりとしたVネックニットに
ボリューミーなフレアを合わせて、ドラマティックに。


今季トレンドの、肩の張ったボクシーで大きなシルエットや、構築的なテーラーリングに
シアー素材でうしろに深いスリットの入った
センシュアルなペンシルスカートを組み合わせるのがプラダ流。

袖にフェザーやカラフルなフォーファーのボリューム装飾が、
遊び心を感じさせる。

ショーにはプラダのショーを振り返る中で活躍してきた
モデルのエリン・オコナーや、エリーズ・クロンベ、
ハナロア・ナッツらも登場し、
ハンター・シェイファーやケンダル・ジェンナーら
現在の人気モデルたちとランウェイを華やかに彩った。



藤岡篤子 監修
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