品のあるハズシが素敵!マルティニーク
2012年5月30日
マルティニークと聞くと、反射的に思い出すのがカリブ海に浮かぶ
西インド諸島のひとつマルティニーク島。フランスの海外県のひとつです。
コロンブスに「世界で最も美しい島」と言わしめ、
ナポレオンの妃ジョセフィーヌの出身地としても知られています。
名前の由来がそこから来ているかどうかはわかりませんが
リゾート大好きな私は、イマジネーションがぐんぐんかき立てられ
絶対行ってみようと憧れている土地のひとつです。
というわけで、最初に「マルティニーク」のブティックを見たとき、
まず名前にそそられてしまいました。
代官山と中目黒のちょうど中程にある閑静なショールーム
この秋冬のテーマはClassic Today
クラッシックという言葉は範囲が広いのですが
50年代のクチュールに70年代前後のレイヤーなどはすでに
クラッシックやビンテージという認識になっているとさる識者に教えられ
70年代にはお洒落気分だった私は複雑な気分、、!
マルティニークでは、そのクラッシックをベースに構築的に仕立てた
ドレスやコートドレスが主流になっています。
私のストライクゾーンにすっぽりはまり、ぜ~んぶ好きなコーディネートです。
会場に入ってまず、最も目立つディスプレイは
このシルエットが美しいコートドレスです
まるで若きエリザベス女王が着られるような気品に満ちた仕立て
同色のフォックスストールと大きめのヴィンテージブローチをあしらいます。
それにしても今季はファーが本当に多いです!
今シーズンはヴィンテージ風ジュエリーがたくさん提案されていて
バッグに付けられたものからブレスレットまで、華やかな色石使いが印象的
同行したトップスタイリストMさんは激賞していました!!
70年代調の行儀の良いトラッドには、今年のトレンドパールのネックレス重ね付けで華やかさを。
合わせる小物も一緒に提案されていて、とてもわかりやすくイメージできます。
中心に飾られていたのはコートドレス
前身頃だけ大きなリボンベルトが結ばれた、バックはテントシルエット
グリーンのフォックスファーを合わせ、ハズシたポップ感覚をちらり
フォルムがしっかりしたセーターとスカートのシンプルな組み合わせも
フォックスファーを小物に使い、カジュアルが、今季らしいゴージャス風味へ
フロントはチェック、後ろは黒無地のセーターも軽くバルーンシルエット、
スカートもヘムが大きくテーピングされ、立体的なフォルムに
とにかく今季のマストハブアイテムはファー!!
ここ数年、アンチファー意識とファッショントレンドがせめぎ合ってきましたが
もう今季は、ファーなしのコーディネートは考えられません
赤のドレスもファーの帽子で遊び心いっぱいです。
そういえばマイケル・コースは、同じ形で本物とフェイクファーの両方を作っていました。
ニューヨークならではの選択なのでしょうか?
モダンなコサージュのチョーカーがコーディネートのアクセント。
グリーンのドレスはジャカードで張りのあるシルエット
レースのインナーも英国調マスキュリンと合わせたスポーティな着こなし
新たなイメージに変身。この辺りのマスキュリン/フェミニン具合が絶妙です。
70年代のジェーン・バーキンが来ていたようなシンプルだけど懐かしいコーディネート
オークルオエローのセーターにカントリーハット、鳥のプリントのマキシスカートにぐっと来ました。
ウエストの緩いベルトも懐かしい!!
クラッシックを一捻りしたキャメルやグレーのウールコートは
カラフルなツィードやモヘア、プリントのミニスカートを合わせて
若々しい着こなしで
やっぱりドレスが多いのが、ぐっと来ます。
個人的には、ドレス好きなので、白衿アクセントや
丸襟のレースドレス、レースプリントのティードレスも上品で女らしく
着られる物なら、全部着てみたい、、。
閑静な住宅街の一角にあるので、ショールームからもグリーンが綺麗!
美味しいそうなロールサンドイッチや、イチジクと生ハムをつまんで
しばしくつろぎ、次へGO!!