ディオールはバージャケット アーカイブの研究
2011年10月4日
ディオールはもともと由緒ある上流社会のマダムのための服
ガリアーノがムッシュディオールのヘリテージに
モダンなメリハリをつけ、強烈な印象に作り変えたのは
ご存じのとおりです。
今回はチームとして初めてのプレタポルテ
前回はスタイリングまでガリアーノがやっていたので
実質的には初めてというわけです。
ブランドの原点であるバージャケットや、ムッシュが「生命の色」と
言って愛した「赤」や「オレンジ」がたくさん使われました。
ロールカラーなど50年代調のトップスに
大きく膨らませたギャザースカートの
レトロなセットアップ
このニットドレスは編みが凝っていて、通常のジャカードにさらに
フロント部分にリップル編みを加え、立体感を演出しています
赤に続いてベージュのバリエーションが多いのも
今回の特徴ですが、オーガンジーを2枚重ねて
張りを出したフィット&フレアードレスには、大きなリボン結びが
デザインアクセントになっています。
白いバージャケットはスペンサーに近いショートジャケット
ペプラムも短く、ブラウスのような感じですが
下に黒いシャツを合わせています。
プリントは淡いモザイクの幾何柄にプラスチックプレートや
小さなスパングルが散りばめられ
ディオール本来の、品の良いお嬢様ドレスに仕立てられています。
もうひとつクチュリエらしいデザインとして「リボン」があります
結ぶというより、帯をたらした感じの大きさが新鮮でした。
得意の繊細なニットドレスも健在、シンプルなチェックは
モノトーンで登場しました。
白黒チェックのウエストにひねりを入れただけのシンプルなドレスや
プラスティックプレート使いでモダンなトップスの
フィット&フレアースカート
モノトーンといえば、ディオールのアイコン「バラ」のプリントも
白地に淡いグレーという清楚な使われ方でした。
ひざ丈のオレンジのドレスはフィット&フレアーの基本に戻ったライン。
アクセサリーは今回はほとんどなくシンプルに着ています
今回はデイウエアもカクテルもショートかひざ丈が多いのですが
イブニングだけはフルレングス
ディオールの伝統をしっかり守ります。
黒の シフォンに大きなサテンンリボンを通した
クラッシックなスタイル
ジョン・ガリアーノが解任されたときから
すっかりディオールのショーの会場に
居ついてしまった感じの??お花を身体に飾った
殉教者風の男性は今回も健在で
皆のフラッシュを浴びてご機嫌でした