グラフィックな魅力 ジェイソン ウー&デレク ラム
2011年11月22日
展示会場に入ると、ドットやストライプの「柄」「柄」「柄」が目に飛び込んできます。
何しろデレク ラムはミッドセンチュリーがテーマでしたし、ジェイソン ウーは
グラフィティアーティストのKWASとのコラボレーションで「手」の柄を
エレガントな木の葉プリントに潜めるように散らしています。
みんな若々しくて可愛いモチーフばかり!
水玉なのに、ライン使いやデイジーに見えるような部分柄をいれ
面白い視覚効果を出しています。
パンジーのように見える小さなプリント柄は実はカラーアニマル
モノトーンの小花柄は細胞柄のようにも見え、今シーズンらしい
一捻りした「花」を象徴しています。
ウエストは緩い紐使いでリラックスしたミニワンピース
レースもゴージャスと言うより清楚でカジュアル感のあるラッセルレースが多く
繊細で手の込んだリバーレース使いが多いミラノやパリとは違います。
デザインもシンプルなシャツや箱ひだスカートなどスポーティなアイテムに使われます
もちろんお値段の差も大きい!
さすがに若い感覚でカッコ良いと思ったのはボーダーの使い方
カジュアルはニューヨークはとっても上手です。
トラッドが好きだからでしょうか?
もう流行になって2年経つマリンボーダーですがマリンはもうそろそろ飽きて
次に来るものを探し始めている時期ですが、その答えのひとつはこれ!
プレーンな黒白のボーダーのドレス。両サイドはナチュラルな麻使いでパッチワーク
シースドレスに仕立ててあります。
黒のトリミングがきいています。
カラーブロッキング風ボーダーのパッチワークティーシャツ
バーコードのようにラインを密集させたり、太さを変えたりマリンボーダーと言うより
グラフィックティーという方がふさわしいデザイン
モノトーンにオレンジやパープルをアクセントにしたジャージーのボーダードレスも
リゾート感満載ですがタウンに着られそう 素敵です 欲しくなりました!
グラフィックはミッドセンチュリー風に大きな柄行き、陽気なカラフル感が特徴です
フラットに様式化された花柄やタイル柄、シャツドレスの前身頃には小柄のモザイク柄が
はめ込まれています。
シンプルでベーシックな物ほど、今シーズンはディテールと素材が決め手です
スポーツメッシュやパンチングでゴアスカートにしたり
スポーツムードは相変わらず絶好調です。
シャンブレーやデニム素材をラブリー系のデザインに落とし込むのは
ニューヨークならではのアイディア。
チェックのショートパンツとブルゾンのセットアップもオレンジが効いていて
チェックはまだまだ終わらないぞ!といわんばかりのパンチがありました。
不安がいっぱいのいまだからこそ
ハッピームードに欠かせないアイテムがティーシャツです。
今シーズンはいつもあるロックティとは異なる
こんな感じの癒し系モチーフを
大きく使ったティーシャツが目立ちました。
会場のテーブルに置いてあるお菓子がとってもセンスが良くて可愛かった!!
どら焼きやべっこう飴を塗りのざるに入れてあったり、甘納豆入りの最中
パンダの紙の入れ物に入った豆菓子など、ニューヨークブランドの展示会に
ドーナッツやカップケーキなんか出さないで「和」で勝負するとは見上げた心意気!
美味しい~と食べちゃうMちゃんを横目に
体重高め安定期に突入してしまった私は見るだけ、、。
でも眼福とは素晴らしい日本語で、見ているだけでも幸せな気分になりました