先回訪れた時は気が付きませんでしたが
パディントンやサリーヒルズなど街々にあるのがvinnies shopです。
ショップには必ずDonations(喜捨、寄付)の郵便受けのような
ポストが付いており、そこから不要になった服を
いつでも入れられるようになっています。
だから売り物の原価がゼロなので、価格は恐ろしく安いのです。
街によって喜捨される内容が違うので、
高級住宅街のvinniesをチェックするのがポイントだとか
もちろんウインドーディスプレイも違います。
自国の産業を保護するために輸入規制をかけているオーストラリアでは
それほどファッションに対する要求は高くないようで、やっとZaraやGAPが
開店したところ。
お店に入ってみましたが時間帯の関係か
パリや東京のように混でいず、むしろ閑散とした印象でした。
それにマーケットやvinniesに較べると当然のことながら高いし
みんなそれほどブランドやトレンドに固執していない感じ受けました。
vinniesではこんなブックもだしているほど
若い年代には受け入れられています。
モデルがやや太めというのもご愛敬 きっとボランティアですね。
服を上手に丁寧に扱って、飽きたら次の人に譲り、また安い価格で
次のモノを選び出す。
肩肘張ったリサイクルではなく、ごく自然に生活の楽しみとして
ファッションが循環しています
同じようなモノでサルベーション アーミー(通称サルべ)がありますが
こちらは救世軍のような感じで、やはりDonationで成立しています。
Sちゃんが着ているドレスは3ドルのvennies!
モデル休業中で世界を旅しているSちゃんはスタイル抜群
何を着ても似合うとはまさに彼女のことでしょう
サルベで真剣にドルチェ&ガバナ風ドレスを検討している私、、、確かこれは
高くて20ドルぐらい??
結局こんな素晴らしいドレスを手に入れました
40年~60年代に黄金期を迎えたロンドンのデザイナー
ノーマンハートネルの殆ど手を通していないドレスです。
彼はエリザベス女王の服も作り、王室御用達(ロイヤルワラント)の
デザイナーで一世を風靡しました。
ツィッギーもこのような服を着ていた写真がありました。
きゃ~嬉しい~!
ファッションに小難しい理屈はいらないと思いますが
ユニクロやH&Mなどクオリティの高いベーシックや買いやすいトレンドものが
すぐ手に入る日本では考えられないシステムですが
ビクトリアンから70年代まで一同に品揃えされているvenniesを
見ているとファッションの命の長さを思い、「使い捨て」と言う言葉の
軽さが心に突き刺さりました。
シドニーって奥深い!!