トロピカルの新スタイル サイバーエデン
2013年10月28日
2014春夏に欠かせないテーマがトロピカル
今シーズンは素朴な南国ムードではなく、
ゴスなダークトロピカル、デジタル処理されたサイバーなトロピカル、
サイケデリック調に極彩色でゆがめられたトロピカルフラワーなど、
自然界には存在しない人工的な配色やブルーの花パープルの葉っぱなど
あり得ない花や果実が、様々に加工されて登場してきました。
平和なブーゲンビリアやハイビスカスのアロハの世界にさようなら!
不穏で奇妙なトロピカル!でもスタイリッシュなサイバーエデンは
2014年春夏の主役!!
まず、わかりやすいゴスのトロピカルから御紹介します。
マーク・ジェイコブスは、テーマが「ゴッサムシティ」だけに
ダークでゴスなトロピカルフラワーでいっぱい
赤白もありますが、ダークブラウンとディープグリーンなどダークの濃淡使いで
木彫のようなアロハ柄を出し、そこにビクトリアン調のカーテンのようなタッセルを
たっぷり使って、夏らしからぬ重厚なトロピカルに仕上げています。
ヘアもおかっぱのウィッグでサイバー感を強調しています
次にまさに「サイバーエデン」のテーマのもとで
スペースカプセルを思わせるステージでトロピカルフラワーを繰り広げたのは
ジャストカヴァリです。
極彩色でデジタル処理された花や果実は密集したパネル柄になりボディコンドレスや
スリップドレスでセクシーに用いられ、ハレーションを起こしそうな真っ白の舞台とともに
スぺーシーなエデンの園を見せています。
ディオールは今回「藤の花」をモチーフに使っていましたが
写実的ではなく、こういう風に補色使いの不思議なサイバー感覚で表現しています。
エレガントにサイバーです。
サイバーな感覚にはTIKI(ポリネシアンカルチャー)も多く使われています。
ディスクエアードもTIKIバーを舞台に出していましたが
MSGMは、「ハリウッド1934年」と言うテーマでTIKIを取り上げています。
1934年は、初めてハリウッドにTIKIバーが出来、ここからポリネシアン文化が
アメリカ中に影響を与えてゆきます。TIKIとはポリネシアン諸島に住むマオリ族の文化で
木彫の神様などがその文化を象徴しています
今やミラノを代表する若手ブランドMSGMは、ポリネシアの自然をナチュラルなカラーではなく
オレンジやチョコレートブラウンを基調にしながら
ブルーの花、パープルの葉等を組み合わせ、不思議なファンタジーを生み出しています
南国調なのに、素朴ではなく、素材もラフィア使いが多いのですが
光沢がある大胆なボーダーは、人工的なサイバータッチです
3D効果も満点 ターコイズの葉っぱにオレンジの花の刺繍、
カラフルなロープを組み合わせたマクラメ調
シャツやスェットなどキチンと感のあるアイテムの組み合わせが
パターンオンパターンになっていて、まさにサイバーワンダーランド!
オーバーサイズのティーシャツも不思議配色でグラフィカル
人気ブランドだけに最後は、コーナー毎にモデルがポージングしてフィナーレでした。