BLOG

グルーピーの奔放さは可愛らしさの原点?

2013年5月7日

 2013/14秋冬コレクションを見ていて
一番強く感じられたのが、「知性」など本能を抑制する要素がキーワードから外れたことでした

ミニマリズムは、知性の同義語のように扱われていましたから
ミニマルも飽きられて終焉を迎えてきたのですね。

もはや「知性」や「自立」は当たり前で、
全てはそれを前提としてのファッションと言えるでしょう。

たくましさや自信に満ちながら、そうとは見せない(見えない)したたかさ。
計算されていない無邪気さにかなうものはありませんものね

その意味で、今一番気になっているのは60年代のグルーピー
コレクションでもプッチを始め、あの時代のファッションリーダーであり

サブカルチャーのヒロインであったグルーピーにアイディアをとっています
マリアンヌ・フェイスフルアニタ・パレンバーグパティ・ボイドなど

当時のローリングストーンズやビートルズを始めとするロックスター達を手玉に取った
可愛いくて、セクシーな自分に思いっきり自信を持った女の子達。 

生まれ持った容姿の美しさもあるにしても、「自分はとびきり可愛い!」という
自信がなにより彼女達を大胆に振る舞わせています。 

パティの履いているプッチ柄のホットパンツは可愛い
来年の春のトレンドにピッタリ

60年代のファッションアイコン達は今でも
ロンドンコレクションに行くと、フロントローにまっ赤なマキシドレスで賑やかに座っていたり
コレクションにモデルとして登場して大歓声を浴びたり、
オーガニックコスメの成功者として注目を浴びていたり

やっぱりこの時代の女性は半端じゃない強さと普遍性を感じさせます。

ロンドンが一番輝いていた時代のミューズですものね!!
それに、年齢なりに太って、たるんでいても整形なんかしていない(と思う)ところも
好感度高し。しわがあっても、可愛い感じも変わっていないというのが
天性の小悪魔なのでしょうか?

バーバリーの今シーズンのアイコンとなった、プロフューム事件のヒロイン
クリスティン・キーラー(左端)と写真家デビット・ベイリー、モデルのペネロペ・トゥリー
右端がマリアンヌ・フェイスフル、シースルーのチュニックが素敵です。

フリルやシースルー、プリント等を組み合わせ、小悪魔的なガーリッシュさで、セクシーさ全開にしていますが、健康的な若さもあって、チャーミングで新鮮!

もうミニマルではなく、ふわふわの羽根シースルーのフリル花のプリントにギャザーなど
ボリュームも、雰囲気も華やかな愛らしさに溢れています。

ミニのチュニックドレスもプリントでこんな感じは、60年代を今に置き換えた
シンプルさでとても魅力的!!

パティボイドはジョージハリスンの妻からエリック・クラプトンの妻へと変わり
名曲「レイラ」を捧げられた、うらやましいグルーピー

つば広のカプリーヌハットはエレガントというよりポップな感じ

ベルベットのジャケットにアフリカンなトライバルアクセサリーも今の気分です。


レースも重要 ちょっと70年代っぽいのですがレースやエスニック風のマキシドレスは
ロックフェスの花

黒も良いけれど白のエスニックドレスも素敵です。

 

2014年春夏は、久しぶりに可愛らしさと女らしさが全開、「女としての私」を理屈抜きに
強く打ち出す季節。グルーピー感覚を中心としながらもっとリラックスした流れ、
もっとゴージャス感を打ち出した流れが登場しそうです。

2014年春夏 FTFセミナーではグルーピーを始め4つのテーマを提案しています。
5月14、17日開催の2014春夏FTFセミナーの詳細・お申込みは下記URLから
http://f-fiori-cafe.com/?p=7781

 

 

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。