ジル・サンダーはロシア構成主義
2012年9月26日
さて、ぐっと日にちを飛ばして注目の新生ジル・サンダーです
7年半ぶりに復帰したジルが果たして何を見せてくれるのか?
真っ白でスペーシーなシャープさを感じさせる会場
ステージにも天井にもオーバル型のくぼみがくっきりと!
宇宙ステーションのようなミニマルな造形です。
あっ!ジルが帰ってきたと実感しました
予想通り「白」で始まり、白黒の大胆なブロッキングへと続きます
インスピレーションは、ロシア構成主義。
カンディンスキーやマレーヴィチの絵画にみられる円と直線が描き出す立体感。
展示会で見せていただいたときに、お袖、肩のタック、ウエストからスカートのふくらみ等
細部に構成主義を思わせるアート的なボリュームが施されていました。
得意のテクノ素材は今シーズンはお休み。
コットンギャバのダブルフェイスがたくさん使われていました
フィナーレに登場した久しぶりに見るジル・サンダー
白いシャツと紺のパンツスーツに身を包み、感無量な表情でしばしステージにたたずみました!
なんだか、早送りしたミラノですが
グッチのカラフルさとクチュール的な造形の美しさ、
ドルチェ&ガッバーナの生きる喜びのパワフルさ、
ボッテガ・ヴェネタの洗練と成熟、言い出せば切りがないほど
充実したシーズンでした。
この辺りはゆっくりと次の機会にご紹介したいと思います