ドリス・ヴァン・ノッテンは、V&A美術館とコラボ
2012年3月2日
最近は定番になってきたパリ市庁舎のホールでのコレクション
素晴らしいシャンデリアと天井画の装飾は何時見ても、うっとりしてしまいます。
ミラノでは黒でオープニングが多かったのですが
ドリスは、白地に黒とブルーのスカーフ調のプリントで
軽やかにスタートしました。
スカーフ柄のように見えたのですが、いまひとつ何の文様だかわからず、
展示会に行って初めて、ヴィクトリア&アルバート美術館にある
シノワズリーのアーカイブから採られた文様の
一部を連続柄のように、散らしてあることがわかりました
今回はロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館とコラボレーションした
アーカイブのプリントがコレクションのハイライトでした
バティックや、ドラゴン、フェニックス(不死鳥)を描いたシノワズリー、
韓国の貴族が着ていた韓服のカラフルなストライプや立ち襟などの
ディテーールもあちこちに取り入れられています。
圧巻は日本の浮世絵でした
歌麿?写楽?春信?画家の名前はわかりませんでしたが
V&A美術館に所有されている浮世絵を大きく写真プリントしてあります。
着物風の花柄や鎧を着た武者絵もあります。
これらが、シルクサテン、シルククレープ等のシンプルなドレスに
大きなパネルプリントで用いられています。
こういったオリエンタルなモチーフと同時に
私が好きだったのは、トレンチのディテールやミリタリー感覚を
取り入れたワークジャケットや、コーティングしたカーキに
同化するような褪せた金色テープでドラゴンなどの刺繍を施したディテールです。
ミラノでは「黒VS金」のわかりやすい組み合わせが多かったのですが
さすがにもう一つ洗練させた繊細な「ゴールド」の使い方です。