2012年秋冬コレクション レディスを読み解く鍵!バーバリープラダ
2012年1月19日
2012年秋冬コレクションが、いよいよ開幕です
2012-13AW メンズコレクションから始まるコレクションサーキットは
レディスコレクションの流れを読み解くヒントが盛りだくさん
ちょうどロンドン、ミラノが終わりましたので
メンズ等身大で大好物のuccieと、レディスの視点から見るmis fの二人で
メンズをチェックして行きます。
まずはロンドンのBurberry Prorsum
バーバリープローサムは、いつもメンズとレディスのトレンドがテーマがリンクしていて
レディスを予想するには、メンズコレクションが必見です。
2012春夏も同じストローハットがでたり、アイテムまで共通したりしてヒント満載です。
テーラリングを強く意識したコレクションのテーマは
「ジェントルマン」
愛国心が強いクリストファー・ベイリーらしく英国調がベース
スリムなスーツはダブルや2つボタンの完璧な英国調ですが
合わせられたコートがカジュアルでPコートや、カーディガンのようなダッフル
ダウンなどバラエティ豊かで、これが全体をとても若々しく見せています by mis f
モッズ感じさせるスーツルックを中心に、トレンチコートやキルティングジャケット
ニット類は幾何学柄をいくつか使用したものや
ジャケットの上に着たローゲージニットは個人的にイチオシです! by uccie
中でも、私が一番着になったのが、ふっくらまん丸なダウンジャケット
ベルベットやウールのスーチングの上に大きな丸いフォルムを加えて
シルエットが変化しています
カジュアルで若い!
ダウンはもう氾濫しすぎで、もう2〜3点持っている人が多いと思うけれど
これほどボリュームのある物は初めてでは?
特に表にステッチがなく、フラットな表面や、ネルシャツのような普段着っぽい
チェック使い、また革とコンビで格調を出した物など
ダウンと言っても、これまでないアイディアばかりです。
ダウンはもう飽きたではなくて、もっと新しい物がたくさんで詰まった
可能性に満ちたアイテムという事を教えてくれます。
衿がまた大きいですね〜!
レディスでも良くでてきますが、クリストファー・ベイリーは大きな衿が好きみたい!
by mis f
秋冬の帽子は、紳士のアウトドア用のハンチング
ローデンクロスからツィードまで、防寒もばっちり!
ニットも正統英国調のデザインをベースに、アーガイルなどをアレンジした
大きなモダンモチーフでジャカードやインターシャで
視覚効果でモダンに! by mis f
なぜか今回ミラノで目だったのは「動物モチーフ」
アニマル柄がピークを過ぎているのでポストアニマルはフィギュア柄でしょうか?
バーバリープローサムでは、ふくろうや狐などがインターシャやプリント、
アップリケなどで登場しました。 by mis f
トレンチコートから発祥したブランドだけに「傘」のバリエーションも
今回は多く提案されました。
1本欲しい〜!!バーバリーチェックではないバーバリーの傘ってス・テ・キ!!
柄行きから、持ち手のデザインまで、モダンですが
「男物」の魅力に溢れています by mis f
ルックにも多く登場した傘は、持ち手がステッキだったりスタッズだったり
またグローブも豊富でカラー、柄にこちらもスタッズと遊び心溢れてます
傘を持ってる時のグローブになぜかグッっとくるので、参考にしたいところです!
今回はハンチングで統一した帽子は温かみのある素材やベルベットで変化を by uccie
PRADA
「PRADA」は貴族を思わせるような、クラシックでエレガンスなスタイルが並びました
ジャケットやコートを中心に構成され、抜群なスリムシルエットです。
胸元にはの小物はペンやアイウェア、カードケースが見られます。 by uccie
プラダで気になったのは、ネック廻りのレイヤード
数年前レディスでも提案され、衿だけのアイテムが登場しましたが、
今回のメンズでは少なくとも衿元のVゾーンに
少なくとも3枚は重ねて行くと言うのが着こなしの基本
タートルにシャツ、その上に薄手のVネックニットが定番の着こなしです。
モノトーンからダークとブライトのカラフルコントラストまで
ミウッチャさん 心憎い男の色っぽさを演出しています。
今回のショーではバッグをいっさい持って出なかったのも、話題のひとつ
胸ポケットの入れたカードひとつで全てを済ませることが出来る
「権力者」(あるいは経済的な成功者、社会的地位を持つ人)がテーマらしく
ナチュラルや、小さな幸せばかりを追い求めた2012年春夏までの流れから
一気に反転に転じた、アグレッシブなテーマです!!
こういうテーマが今だからこそ欲しかった!
さすが、ミウチャ・プラダ 常に時代の旗頭!尊敬しています!! by mis f
色も気になります
秋冬というのに「白」、、、!
すごくないですか?白いコートや白のショートパンツスーツ!
色返りは穏やかに続いているけれど、こう来たか!と意表を突かれた感じがします
レディスの2102春夏では白全盛のパリで、MIUMIUがモノトーンとライトグレーを
ぶつけてきたのが印象に残っています。
寒くても凍るような「白」で決める勇気、メンズの方々、心の準備はOK? by mis f
11ssでのエスパドリーユ、12ssのゴルフシューズと
プラダのシューズは毎シーズン注目するアイテムです。
今シーズンはシューズをぽっかり覆ってしまうカバーが登場
クラシックなプレーントゥに合わせるという、なかなかのギャップです。
レインシューズ的な役割だったら、欲しかったりもします
全体を見るとレースが多めで、ラウンドスクエアトウで構成
その中には花モチーフの装飾がされているものが、
ルックの上品で大人のイメージと相まってとても華やかです。by uccie
もちろん素晴らしいコレクションでしたが、何より終盤に登場した俳優陣が凄い!
ウォレム・デフォーやゲーリー・オールドマンといった豪華な顔ぶれも
ダブルブレストの黒のロングコートがとてもシックです。 by uccie
きゃ〜!!ショーのトリはゲーリー・オールドマン!!!
すぐ、ゲーリー・オールドマンの熱烈なファンのMちゃんに電話してしまいました
あのいかれたゲーリーさまが、堂々の英国チェスターコートに、鼈甲のボストンメガネで登場!
コスプレかと思いました!
古くはセックスピストルズの「シド&ナンシー」でベーシストのシド・ヴィシャスを熱演し
以来、エキセントリックな役を得意とし、傑作「レオン」の薬中のいかれた刑事役から
偏執狂的な役柄で、名脇役と言うより、主役をいつも食ってしまう
メチャ個性派の俳優です。
ちなみにブラッドピットはゲーリーオールドマンのことを「神」と崇めています。
もう一人も、クセの強い俳優ウイリアム・デフォー!
放火犯とか「プラトーン」では、後ろから味方に撃たれて死ぬとか、
やはり名脇役として強い印象を持つ人。
またジルサンダーがテーマにあげた「アメリカンサイコ」にも出演。
悪役を演じています。
彼は1990年のプラダのキャンペーンにも登場しています(金城武の前ぐらいですか)
こんな二人をキャスティングしたミウチャ・プラダ。ああ〜ただ者ではない〜
レディスにも出して欲しい!(ウイッシュリストに入れました) by mis f
Gary Oldman Willem Dafoe
JIL SANDER
今回のテーマはイメージしたのはクリスチャン・ベール主演の
「American Psycho(アメリカンサイコ)」
ブランド物で身を固めたラグジュアリーなヤッピーの押さえきれない殺人の衝動
贅沢な画面がサスペンスの舞台でした。
デザイナーのラフ・シモンズは映画が大好き
コレクションには、いつも彼の映画文化の片鱗が伺えます。
2012春夏のレディスでも1959年代のジャック・タチの映画の影響がありました
さて今回のショーはどういう風に?
ラフシモンズらしいカッティングやシルエット、ボリュームを意識したスタイルが多く
レザーを中心に殆どのルックが黒で構成されてました。
シューズにはネオンカラーのスタッズで星や金魚打ちこまれてます。 by uccie
贅沢でクールという象徴でしょうか?黒のレザーが全体に登場してきました
レザーはトレンドとしても(レディスでも)注目の素材
ダメージ加工ではなく、高級感のある、クリスタルレザーやリキッド感のある
艶のある綺麗な表面感がポイントです。
コレクションは黒レザーのオンパレード!! 高そうです、、、。 by mis f
全体を通してみても、洗練された印象でしたがディテールを見て和んでしまいました
ジャケットやコートのバックスタイルにはカラフルなセーラーカラー風のディテールがついていて
そこには、クジラや恐竜、さらには画像のようなお寿司についてくる金魚の醤油入れ!可愛いです
by uccie
先シーズンまではピカソだったのに、
今回はユーモラスなお魚やカセットデッキ!(まだあるのかな?)
お魚の形がお弁当などについてくるお醤油入れに似ているのは
先日来日した時、缶詰状態でショーの準備をしていたと聞いていたので
出前でとったお寿司に付いていたのかな?と大盛り上がり
カラーとモチーフのマッチングが可愛いですね! biy mis f
メンズにも、いよいよバッグの二個持ちが登場!!
レディスと同じですね by mis f
最近のシーズンではドキュメントバッグなど、新しい提案をしているバッグは
紙袋風のバッグとの二個持ち!持ち手がなくてちょっと不便そう?w
ニュースペーパーホルダーには日本の新聞が!
岡田副幹事長就任のニュースでしょうか?by uccie
ロンドン、ミラノコレクションでは全体を通してテーラードを意識している印象でした。
各ブランドが原点であるような男性像を打ち出しているかと思いました。
パリも次々発表されますが、この流れはパリでも続くのか!?とても楽しみです。
by uccie
より、エレガントな英国調が強くなり、大人の男性像へとシフトしている感じを受けますが、
一見そう見えても、細かく見て行くとレイヤードやモチーフ使い等
楽しめる着こなしをたくさん発見!
レイヤードにも飽きがきているし
緩すぎた男子のストリートファッションに活を入れる正統派の格好良さ
メンズの心を打つに違いないと思います by mis f