シャツの季節 ブラジェール プリーツ
2011年10月20日
シャツが今季のコアアイテム
もうボウブラウスなんて影も形もなく、
2012年春夏はシャツの季節です。
ロンドンでもクリストファー・ケーンがスラッシュ等オリガミ風の
テクニックを使ったシャツバリエを出していましたが
ミラノに入ると、ぐっとテクニックが微細に込み入ってきます。
やっぱり大人の街ですね!
基本デザインを変化させるのではなく
張りのある素材、スカーフ素材などで、
主役級の存在感が生まれます。
張りのあるコットンの半袖シャツやシャープな開襟シャツを出した
ジル サンダーのように
造形美を感じさせるシャツは、パリのセリーヌに繋がって行きます。
アキラーノ・リモンディのように同色でかなり重厚な刺繍を施した、クチュール感覚も登場
NO21のように
ベーシックな衿にスカートと同じプリントや輝き刺繍などを施し、
華やかなアクセントを付けたデザインはかなり多く、
NYのジェイソン ウーもやっています。
レトロな感じが新鮮なのがスカーフプリントのシャツです。
今季はスカーフプリントをテーマにしたD&Gや、アーカイブのスカーフ柄を
復刻したエミリオプッチなどが意外にスポーティなパンツなどに合わせています。
プッチはスカーフをベルトのようなアクセントにも使っていて
60年代のリゾートの雰囲気を再現しています。
シャツが出てきたので、当然シャツドレスもたくさん提案されています。
これも4都市を横断的に出ています。
白だけではなくボッテガヴェネタのように革の部分使いや、
ジェイソン ウーのように社交界風のフィット&フレアー、
クリーンなジル サンダーなど
ディテールやシルエットのバリエーションは豊かです。
アールデコが注目されているので、当時コルセットの代わりに
出現してきたブラジエール(ブラジャー)にも注目が集まっています。
もちろんボトムにはブルマーやガードルタイプが
一緒に出てくることも多かったです。
可愛い車プリントのプラダから、ランジェリーのようなプッチ、チェックのNO21まで
50年代風だけではない、様々なデザインが登場
完全にビスチエ代わりになってきており、ドルチェ&ガバナのように
ジャケット付きでアンサンブルで提案されたり、あえて重ね具着風な着こなしも!
パリでも増えていました。
若い子には流行りそうですね
アールデコでもう一つ重要なのはプリーツです。
今季はトップスがシャツ、ボトムがプリーツスカートと
言う組み合わせがすご~く増えています。
でも制服調ではなく
風に揺れるフェミニンな雰囲気で
例え素材が革であってもアコーディオンプリーツやサンレイプリーツが
圧倒的に多くなっています。
アコーディオンのプラダ、コーティングや、
プリーツをリボンのように叩いて使ったボッテガヴェネタも、面白い使い方でした。
今シーズン私が一番好きだったのが総プリーツのドレス
ロンドンではバーバリープローサム、ミラノではプラダ
パリではクロエが徹底して提案しています。
あまりにも素敵なので
都市を横断してご覧下さい