シャネル ベーシックと輝きの絶妙なハーモニー
2018年3月11日
いつものシャネルの会場グラン・パレに入ると、何やら癒される空気が漂い
ふうっと肩から力が抜けて行くような、、リラックス感。
会場内にはパリ中の公園からかき集められてきたような落ち葉が敷き詰められ
真ん中には樫の木、側道にはポプラの木が並んでいます。
全てこのために伐採されたのではなく、何かの目的で伐採された木を用いて
ショーに使った後は再度植樹されるそうです。
苔までむしていて本当の公園みたいです。
今回のシャネルのポイントは「黒」が完全復活しているところ。
黒の復活はミラノではほとんど見られず
パリの大きな特徴となっています。
様々な黒がラメやルーレックスなどをあしらい光沢を放ちながら
ステンカラーやチェスターコートなどのベーシックアイテムに用いられています。
ベーシックアイテムと輝きの絶妙なハーモニー
黒を引き立たせるためにカラフル感のあるアクセントが
効果的にコーディネートされています。
こんなロングマフラーを巻いたり、垂らしたり、黒が若々しく映ります!
首元のアクセントはボーブラウスの復活など、他のブランドでも見られますが
シャネルはカメリヤのスカーフプリントにのシャツに、スカーフを結んだり、
一見ボウに見せながら、よく見るとお袖の形をしたボウだったりと
ベーシックなアイテムに洗練された遊びを見せています。
ネック周りは、今季はアクセサリー満載!
スーツの上からカラフルなカーディガンを巻いたり、ツィードのスヌードも
今季のシャネルルックには、なくてはならないものです。
シャネルジャケットにも、ダウン登場!
今季はボリュームのあるダウンや中綿入りのパデッド素材が多く使われていますが
シャネルのボリュームは品良く、キルティング部分はチェーンブレードで飾られています。
こんなところがシャネルファンにはたまらない芸の細かさ!!
私が気になったのはレーシータイツ!
全部同じものだったのですが70年代、80年代を思わせるそういえば履いたなあ〜!
今も持ってるカモ〜と思わせるヘリンボーン柄が合わせられました。
可愛い〜
アクセサリーも満載でした!
イヤリングは大ぶりでアシンメトリーが素敵!
CCマークも小枝を加えて、パールと合わせて一捻り!
女心を鷲掴みです。
バッグは最近アバンギャルドなデザインがショーには多く出ていましたが
今季はぐっと正統派が増えました。
樹木を思わせる表面効果やツィード、ふわふわのボア素材、カラフルなトートバッグなど
すぐにでも使いたくなるものばかり
手袋や髪飾りもカラーアクセントになるピンクが大活躍
黒という基本色とアクセントカラー、光沢のコントラストが行き過ぎることなく
完璧にシックなハーモニーを見せているところがさすが、大御所のシャネル
改めてシャネルの底力を感じました。
ミラノのフェンディもすごく良かったし!!
カール・ラガフェルドは本当に天才です。