ガリアーノの”メゾン マルジェラ"への期待 ~uccieのつぶやき~
2015年6月10日
こんにちは、uccieです。
今回は2015SSクチュールから、ジョン・ガリアーノがデザイナーに就任した
メゾン マルジェラについて触れてみたいと思います。
正直、書き尽くされたネタだと思いますが、ガリアーノのマルジェラは
ガリアーノのリスペクトが大きく感じられて、今後も楽しみということを伝えたいです。
まずuccieはそれなりのマルジェラファンです。
ただ残念なことに、実際の最も話題性や影響力があった
90年代から00年前の当時の盛り上がりを知りません。
ドールコレクションやペンキ、カビ、アーティザナルライン…
登場した際に触れて見たかった。永遠の憧れという感じです。
それどころか、マルジェラ本人が関わっていた2008年以前も含め
デザインチームになった、保守的というか、大きなアプローチのない
近年の方が安定したメゾンマルタンマルジェラに馴染みがありました。
そんなところにガリアーノ就任となったわけですが、率直な感想はめちゃくちゃ不安でした!
今後どころか、マルジェラのアプローチの歴史ひっくるめて、イメージが変わってしまう
ガリアーノには失礼なんですが、それほど影響力があるデザイナーですし、
正直、相反するイメージを持っていましたし…
結局のところ、プレタ2015-16AWまで発表されましたが、世間の評価を見ても、
個人的にみても、間違いなくマルジェラらしさを感じることが出来るコレクションでした。
展示会ではより、それを感じることが出来たそうです。
2015-16AWのテーマが「計算された不完全さとそこに宿る美しさ」
このテーマを聞いて、「マルジェラをわかってるじゃん!」という、
凄く適当な安心感にとらわれてしまいました(笑)
ただ、その安心感というのはやっぱり登場した服から感じ取れたようで
過去のマルジェラを理解して、最初のコレクションだけあって
多くの作品からの要素を取り入れてくれていた気がします。
服を見てもドッキングや端切れ、トランスペアレントなどのギミック、
ディテールは本来のマルジェラらしさを感じました。
裂く、破く、再構築
2003-4AWのドレスのマルジェラのドレス
意図して裂いて、中を見せるディテール
直近のコレクションに近いものもありました。
このウールのチョークストライプは最近のコレクションでもよく登場していました。
もしかすると、以前までのデザインチームのお気に入りかもしれません
これのブルゾンをメンズでも出してほしかった…!
2013AWのストライプ
と、言いつつも予想していなかったのは、インパクトのあるメイク!
速報で見た時は、真っ先にメイクの印象が強く、大丈夫かなこれ?と
このメイクに関しては、違うかな…?と思っていましたが、
調べてみると、ファーストコレクション翌年の1989年でも、
こういったメイクを施していました。そのリスペクトに感動してしまいました。
またメイクですが、ガリアーノ自身のブランド「John Galliano」でよく見られたので
単純に好みに合ったのか、よりカムバックを印象付けたかったのかもしれません。
ガリアーノがデザインしていた11SSと11-12AWのJohn Gallianoを見てみると、
メイク以外にも、ディテールも近い部分が多々見られていて、
マルジェラを強く意識したものかと思っていましたが、
今までのガリアーノ本来の服作りも存分に展開されていたようです!
少しゴシックなイメージで、光沢素材の使い方が特徴的です
またガリアーノ最後のディオールもマキシコートや
今までのマルジェラには少なかった、ベルベットの使い方が見られました
マルジェラにはなかった、官能的な雰囲気がありますが
今後はどうマッチさせて行くか、興味深いです。
今回はプレタポルテを紹介しましたが、ガリアーノのマルジェラ最初のお披露目となった
オートクチュールでも、オマージュが見られました。
長々と語ってしまいすみません
何が言いたかったかと言いますと ガリアーノさん 疑って申し訳ございませんでした!
個人的な想いですが、ここまでのリスペクトを感じることが出来て
ガリアーノにはありがとうと言いたいのです
当時を知るファンや、離れてしまった元ファン、全盛期をあまり触れれなかった若いファン
どのマルジェラ好きにとっては、刺激的なデザイナー就任だったと思います。
コレクション以外にも、色々新しいアプローチをしてみてほしいと思います。
カビを培養したり、ペンキで固めたり、それぐらいの境地を見てみたいですし、
実際に触れてみたいです。(カビに触れるのはNG)
好き放題語ってしまい、恐縮ですが、是非今後の”メゾン マルジェラ”に期待したいと思います。
…
実はまだメンズコレクションが未発表なんです…こっちはこっちで不安だったりします
当時のガリアーノのような、ばっくり前の開いたシャツとか
マッチョマンだらけだったら…あーどうなってしまうのやら…(笑)