またパワーアップ 新生ジル・サンダー
2014年9月24日
ミラノコレクションは、今回大豊作で素晴らしいコレクションが目白押しです
グッチの可愛い70年代ルックは、フリーダの得意とするところの
本領発揮というところ!
プラダは、今度はこう来たか!と意表を突くハンドクラフトの集積でした。
ドルチェ&ガバナはスペイン征服下にあったシチリアを
ドラマティックなフラメンコで表現。
大御所から中堅まで、一斉に花開いたようなコレクションが続出する中で
ひときわ大きな話題になったのが、ジル・サンダーでした。
新しいクリエイティブディレクターは、ほとんど無名に近い
ルドルフォ・パリアルンガ。
プラダで10年以上のキャリアを積み、
ヴィヨネのクリエイティブディレクターを経て
2015年春夏からジル・サンダーのクリエイティブディレクターに就任しました。
派手ではないけれど、大ベテランの実力派の登場です。
今回は、デビューショーという事もあって、ジルサンダーのクリーンな構築性、
モダニティといDNAを見事に
引き継ぎながら、ベーシックなアイテムの軽快な重ね着と、クリーンな色使い、
その上着やすそうな(というより、絶対着たくなる!)
リアルクローズに仕上げています。
コレクションの後のみんなの話題がすごかったです!
あれが欲しい!これが欲しい!と。
無造作にロールアップしたシャツ、細すぎず、
ふと過ぎないバーミューダ、膝丈タイトも
セクシー過ぎないスリットが入り、清潔な女らしさがどのアイテムにも漂います
カジュアルなのに、くだけすぎない大人のルール感がきちんとキープされ
安心して飛び込んでゆきたくなるコレクションんでした。
今回はインスピレーション源は、30年代に活躍した作家兼写真家の
アンヌマリー・シュバルツエンバッハ。
既成概念に囚われない自由で自立心に富んだ女性だったそうです。
何だか、ブランドの創始者ジル・サンダーさんを彷彿させる女性像です
スフォルチエスコ城を目の前にする絶好のロケーションで
自然光で生き生きと見せられた素晴らしいコレクションでした。