「God Created woman」神は女性を作りたもう。
と言う言葉で始まるリリースは
今シーズンのヴィトンの全てを言い尽くしています。
50年代の女優からインスピレーションを得た
フィット&フレアの気品溢れるシルエットが中心です。
50年代のブリジット・バルドーの主演映画の音楽がBGMに流れる中
グラマラスで成熟した往年のモデル達が今シーズンのLVのショーの
白眉でした。
中でもフィナーレを飾ったのは、
90年代「ザ・ボディ」と謳われた完璧で健康的なグラマーである
エル・マクファーソン。
スーパーモデルの先駆けです。アラフォーで二人の子供もいます。
大人の洗練と成熟が匂い立つようで、
若い激やせモデルちゃんにはない魅惑が漂っていました。
彼女が着たドレスも展示されていました。
胸元は複雑なコルセットやドレープで強調され、優美でグラマラス
クラッシックなデザインをモダンにに見せるのは、
LVアトリエのクラフツマンシップが生み出す
テキスタイルの大胆さです。
シンプルでクラッシックなドレスほど、手に取るとびっくりするほど
凝ったジャカードになっています。
異なる大小のジャカードが同系色でさり気なく組み合わせてあったり、
ジャカードとプリントの組み合わせで、不思議な凹凸感のある素材が
部分的にアップリケしてあったりオートクチュール顔負けの素材使い。
アランニットのようなセーターは50年代ハリウッドの
「セーターガール」を思わせる身体にぴったり付くサイズ!
何と白いスパングルで編まれていました。
どうりでショーの時、アイボリーのニットはモールヤーンなのかな~?
輝いてるなあ~!と思っていました。
レザーもたくさんでていましたが、ジャケットは薄くなめした皮の
ボンディングです。
バッグは1930年代にトラベルアクセサリーとして作られた
「スピーディ」がインスピレーションとなって
様々に再解釈されています。
モノグラムのメタリックジャカードや
フロッキーの上にスパングルの刺繍など、多用なラインナップです。
クラッシックなシングルハンドルやフラップ(蓋カバー)が付いて、
ハンドバッグとして提案されているのが今シーズンの特徴です。
さり気なく、クロコダイルやオーストリッチが部分使いされているのも
LVらしいこだわりです。
モノグラムは今シーズンとても重要でカーフのバッグには型押しも登場
しています。
大きなリボン使いのチャンキーヒールのパンプスは、
ヒールが異なる3サイズが提案され可愛いハート型のシューズキーパー
が必ず付いてくるのは、マークのアイディアだそうです。
ルイ・ヴィトンのお土産はモノグラム模様の金太郎アメ!
切り口がモノグラムになっていました。