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ニュー スウェットはマキシマリズムの一滴を加えて!

2013年4月9日

肩の力を抜いたエフォートレスが、時代のニューベーシックとして注目されますが
ジャケットの提案がぐんと少なくなり、代わりにブルゾンタイプが増えてきました。

そのブルゾンもジャージー素材で仕立てられたものが増え、より軽快で着やすい感じに!
そして、なにより目立つのがスウェットの台頭です。

KENZOのデザイナーであるウンベルト・レオンが「ぼくのジャケットはスウェットだよ!」と
述べていましたが、今シーズンは、リラックス&クリーンのトレンドを象徴するように
これまでなかった「装飾的な」スウェットがたくさん提案されています。

まずオーバーサイズのコートの下に清潔感溢れるトラッドな着こなしを見せた
MSGMはミラノのスウェットキング!代表作を三点御紹介します。

可愛いコーディネートで、今季らしいスウェットの提案をしています
アニマルプリントのシャツの上に花柄のスウェットを合わせて。

今季は無地やカラーブロッキングではなく、柄が付けられているのが大きな特徴ですね
ジャージーではなくニットのピンクリブでトリミングしたスェットは黒字に花柄!

花柄がカラフルやパステルではなく、
今シーズンは、ダークカラーに小花柄という組み合わせが気になります。

2番目は、白のスェットに、デジタルプリントで花柄をチェック柄に抜いてプリントしたもの
有機的な曲線柄のボウブラウスを下に、ボトムにはチェックの膝下丈のキュロットスカートを
合わせた パターン オン パターンの組み合わせ

若いブランドにはトレンドカラーとしてイエローより、
強烈なオレンジがまだ多く用いられていますが

オレンジのスェットの身頃が起毛されたアニマル柄という存在感のある1枚は やはり、
下に合わせるのは、アニマル柄の衿に花柄のシャツと、という「」の粋なミキシング
ボトムはジャイアントチェックの巻きスカート

マキシマリズム(最大装飾主義)はまずこういった形で
スポーツウエアなどベーシックアイテムを彩ってゆきます

パリに入るとジバンシィのスウェットが断トツの魅力でした

「ビクトリアンとジプシーが出会った」コレクションも素晴らしかったのですが
その主役になったのがこのスウェットです。

下にランバージャックチェックのノーカラーシャツを着て その上にビクトリアン調の薔薇の花柄。これもダークカラーの花柄、、、やっぱりきてます!!

ネオプレーンのスウェットに転写プリントで、
花と炎の不思議なリースが アーガイルを囲みます

これも非日常的なプリント 
ジョーズの尖った歯とマドンナの写真の上に星条旗がプリントされています
下に着ているチェックシャツのカフスの白いフリルが、ラブリーですが
そのため、シュール感はより高まります!

着こなしもパンツではなく、ミディ丈のマーメードスカートを合わせ、
ジプシー風の祝祭の雰囲気を。これまでのスウェットには無かった着こなしです

最後の1枚はイブニングにもなりそうなエスニックなスウェットです
黒のスウェットにオーガンジーを重ね、ミラー刺繍、エレガントな雰囲気。

イブニング感を更に盛り上げるのは、スパンコール刺繍です。しかもピンク

ジョーズの歯のリングの下に女性のヌードが描かれるシュールながらロマンティックな
雰囲気と下に着ているチェックのシャツのカフスが花柄という 絶妙なコーディネート。

こうやってみると シンプルなスポーツウエアほど、「マキシマリズム」工夫が凝らされ これまでとはまったく異なる「トレンドアイテム」に変身しているのが面白いですね。

こんなデザインされたスウエットの登場は初めて!
おまけは初めてパリでコレクションを開いたH&M
ここではこんなオレンジに「H」の文字が!ええっ?

でも可愛いな~! スゥエットは秋の立ち上がりには絶対欲しいマストハブアイテムに決定!!

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