9月日本上陸を控えるH&M(ヘネス&マウリッツ)

スェーデン発のH&Mは、いまや世界中の都市で人気ブティックとなっている。
香港のクィーンズロードに新しくできたブティックでもそこだけ、人のパワーがむんむんするほど、熱気が溢れている。

スペインのZARAがタウン感覚のジャケット、スーツまで幅広い品揃えを誇っているのに対し、H&Mは、カジュアル、低価格に絞りきっているところが特徴だ。

春夏はオーガニック
低価格のため、ディスポーザル(棄てやすい)なブランドに見られているがエコ対策にもいち早く力を入れ、90年代にはいち早くオーガニックコットンを商品化している。2008年春夏からはピュアオーガニックラインも登場させている。また、綿花の栽培も従来のような大量の農薬を使用するやり方を改善し、栽培従事者の健康被害にも、解決の姿勢を見せているエコなブランドでもある。

秋冬コレクションは、青山にできたジャパン社のショールームで開かれた。秋冬の特徴は、まずバルキーニットがレディス、メンズとも大きく打ち出されていること。グレーのケーブル編みのカーディガンやセータードレスがずらりと揃いカジュアルでベーシックな雰囲気を打ち出している。

もう一つの特徴はパーティドレスが充実していること。カジュアルだけではなく、低価格でトレンドの色やデザインのマキシドレスやカクテルドレスが揃うというのは、同じような価格帯を狙っていてもユニクロにはない発想。社交生活のある国ならではの文化が低価格のファッションにも表れている。

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