ときおり涼しい風が通りすぎて、秋の気配を感じさせます。
夏休みはいかがでしたか?今年後半のパワーチャージできましたか?
私は、9月9日(東京)10日(大阪)に開催する2010/11秋冬スタイリングセミナーの準備で大忙しの晩夏です。
もちろん頑張るためにちゃんと充電してきました。
どこでチャージしてきたかって?それは秘密!世界最大のパワースポットでエナジー満タン状態です。
今週は、来年秋冬のファッションの流れを読み解くためにスタイリングセミナーのさわりをご紹介したいと思います。
エレガンスとかクール、セクシーって言葉にちょっと飽きてきていませんか?
表面的なスタイルや格好良さももう新鮮さを感じられず、ゆるりとしたリラックス感のなかでくつろぎながら、楽しさ、喜びをファッションから感じたい。
癒しなどの言葉も飽きてきました。もう当たり前だからです。
ファッションは、時代の精神を敏感に感じ取りながら、一歩先の新しさをまとうところに醍醐味があります。時代感覚とつかず離れず、だけど見たこともない新しいアプローチで表現されるからこそ過去のアイディアがリミックスされたりするわけです。
2010年秋冬のトレンドを考えるとき、一人重要なデザイナーが浮かび上がってきました。
Perry・Ellisです。80年代にレナウンと契約した当時東京で開かれた来日パーティで私は舞い上がって、ツーショットなどを撮った経験もあり(宝物!)、思い出深いデザイナーの一人です。
「服は着心地の良いもの、くつろげるものでなくてはならない」というデザイン信条を貫き、ルーズなライン、ソフトな服のコーディネーションに定評がありました。
天然繊維や漂白も染色もしない自然色しか使わない徹底したナチュラル志向や、英国調のウール、ツィードを用いたスラウチなマニッシュラインが、当時のニューヨークの働く女性達に強く支持されました。肩肘張ったセクシーストロングな服から、手紡ぎのような素朴で優しい素材やラインを求める気持ちにぴったりフィットしたのです。
これいまの感覚に似ていませんか?
残念ながら、86年に亡くなりましたが、再びPerry Ellisのスピリッツが甦ってきました。トム・フォードもマーク・ジェイコブスも彼のアシスタントからキャリアをスタートさせています
ではでは、このあたりをグッと膨らませたストーリーでスタイリングセミナーを構成中です。
あっ、あとはCHANELのバービー人形っぽさもポップで可愛いです。