BLOG

ボッテガヴェネタ グラマラスな映画の世界へ

2013年2月28日

先シーズンは映画「タクシードライバー」のBGMが流れる中で、
花やレースに彩られたドレスが登場しましたが
今季は、優雅なサウンドトラック(いくつかの映画を合わせたBGM調査中)に乗って
まず黒のウールドレスからスタート

モデルのヘアメイクも他には提案されなかったふんわりヘアー美人メイク
正統派の美女を提案!

なんと朝の4時半からメイクはスタートしたそうです。
グラマラスな雰囲気が、シンプルな服を引き立てます。

展示会で見たら、服は全部ウール
今シーズンのテーマは「ウール」だそうです。

複雑に折りたたんだり、カットしたり、大げさではなく控え目な中で、ボリュームを構築していて
トーマス・マイヤーらしい「気配美人」の提案です

黒の後にはがらりと変わって「」「」「サフラン」が続き、
一気に今シーズンのカラーパレットがさく裂します。
シャープな折り紙風のカットやプリーツも入れながら
でも印象はとてもシンプル

圧巻はニードルパンチです

簡潔なシルエットのシースドレスに、シフォンリボンをクシャッと圧縮し
その上からニードルパンチ!
シンプルでいながら、凝りに凝ったテクニックの贅沢感の表現です。
ニードルパンチというと、ヘアリーな感じを受けますが
新しい手法も発見?されています。

フィナーレに近ずくと、同じシースラインですが
シフォンのリボンステッチングで、ぐしゃっとアップリケしたもの、ドレープを寄せたもの
ニードルパンチで、共布や光る布を複雑な形状にして、表面効果をつけ
ボッテガヴェネタらしい、控えめな洗練と贅沢感が漂います。

このぐしゃっと立体を潰したやり方はアメリカのモダンアーティストの作風に影響されたもの
アーティストはただ今調査中です。

ステージの出口は、鏡が複雑なカットで張られており、万華鏡のようになっていました。
モデルさんも四方を鏡に囲まれて、迷宮に迷いこんだように、出口を探している人もいました

登場したトーマスも満足げな表情!

本当の大人の魅惑は、派手に目立つことではない!と改めて教えてくれたコレクションでした。

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。