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90年代の映画の世界 プラダ

2013年2月25日

プラダのいつも会場に入ると、四方の壁面には、
不思議な影絵のような世界が広がっていました。
いつもミウチャとタグを組む、レムコールハースのデザインです。

音楽も映画音楽のように効果的に雰囲気を盛り上げます
インスピレーションは90年代の「映画」具体的にどんな監督や俳優の映画なのか、
さらに取材するつもりです。

なんだかニューヨークを舞台にした映画のような気がします
ブルックリンとか?

ファーストルックは、肩をずらしてきたようなドレス、ふつうはドレスの上にカーディガンなどを
はおるのですが、今季は、ドレスの下にセーターを着て、胸も少し出して
鎖骨を見せるようなレイヤードをしています。

シルエットはフィット&フレアー ウエストは、きちんとマークされます。
ベルトはワイドでしっかり強調!

チェックは、一見ギンガムですが、これが結構凝っていて
一つはジャカードで、一つはプリントで表現されています。

これは、展示会で初めて知りました。
ボーダーはボールドで、カラーコントラスト
メンズからの流れがウイメンズにも生きています。
配色がカラフルでチャーミング

ツィード素材も、紡毛のバルキータイプが、ダークカラーをベースにカラーネップがていますが
レザーは今季すごく目につく素材ですが、プラダではヴィンテージ加工のように、
古びた良い感じのナチュラルな色調に仕上げています。
ウエストのワイドベルトががっつり効いています。

もう一つ気になったのは、グレーのスーツ
縮重のきいた鬼カルゼなど必ずしもフェルトやメルトンではないところが、
シルエットをシャープに見せています。

ウエストにベルト!レトロなフィット&フレアーのシルエットをキープしつつ
アシンメトリーなカットで、こんなに定番の服をめちゃアバンギャルドに
変身させています。


前シーズンは「黒」が多く、しかも「和」がテーマだったので
さすがのプラダラバーの私も、購入するのに熟慮しましたが
来シーズンはリアルでファンタジーに溢れたものがたくさん提案されています。
楽しみ!!
「色」の組み合わせがすご~く新鮮です。
ブルーが今季のキーカラーで、配色の主役にあってます。

極め付きは、「クロテン」の登場!
私も常々、毛皮を買うのであれば、最高に贅沢な「クロテン」(買えませんが)と
決めていました!

セーブルやチンチラのように、だれでもお金さえあれば買えるような高額商品ではなく
女王様が戴冠式できるような「てん」こそ、毛皮の女王と思っていたのです。

そのまさかの「クロテン」がプラダには登場し
贅沢なたっぷりした丈と、大きなカフスで、風格と気品あふれるコートに仕立てられました

買えるものなら、買いたいと願いますが、ウィッシュリストに入れておきます。

今回は大きなカフス、大きなベルト、鎖骨と肩、ヘムラインのアシンメトリーが、特徴です。
展示会のご報告はまたしますが、特製のマネキンには鎖骨が
ちゃんと作ってあって、エロティシズムの在り方の違いを感じました。
日本のマネキンに「鎖骨」ありましたっけ?

フィナーレでミウッチャさんは白いウールコートに白いスカートで登場!
白ずくめは初めて見ました。

      

ミラノコレクションはそろそろ終盤ですが、プラダと並ぶのは
今日見たドルチェ&ガバーナでしょうか?
ミラノを代表する素晴らしいコレクションでした。

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