藤岡篤子BLOG

ラフ・シモンズのディオールは、華麗なミニマル!

表参道のショールームに入ると、いつもと違って白い壁面が真ん中に作られ
大きなモニターを取り囲むように、パリコレクションの会場を思わせる
ペールピンクブルーイエローなどのシフォンのカーテンが揺れています

サーブされるフルーツドリンクや、マカロンもカーテンと同じトレンドカラー!

壁面の向こうには、HラインAラインのディオールの伝統を踏まえた
モダンですが、格調高いイブニングドレスがずらりと揃っています

さすが、ディオール! サンプル数も多く、みんなDVDのコレクションに釘付けになりながら
一見シンプルに見えながら、意外な仕掛けに富んだドレスなどをめくってみたり
裏返してみたり、クチュールアイディアが詰まったミニマリズムに驚きつつ
会話も弾んで、滞在時間がとても長い展示会でした

ちなみにモニターを見ていると、また新たな情報が!

ラフが着ているジージャンなんですが、てっきり自分のブランドを着ていると思ったら
なんとショーの前日に、友人であるポーランドの女優のソフィアからプレゼントされた
ジャケットだそう!ソフィアさんとはとても仲良しだそうです!初耳!!

ソフィアさんの事、誰も知りません。検索しても出てこない、、、。
どなたかご存知じゃありませんか?

まずコレクションのオープニングを飾ったバージャケット
リッツホテルのバーでカクテルを楽しむイブニングドレスの前の時間に着る服として
ムッシュディオールが提案したもの

ラフの手にかかると伝統がこんなに、モダンに甦ります
構築的だけど、軽やか!

そして黒いバージャケットの首元にスカーフをたなびかせれば、ヒーロー!の完成!
スカーフの形に作られており、ぱっちんと留めれば皆さまもヒーローに!
赤、ピンク、黒とありましたが、黒のバージャケットにはピンクがぴったりです。

白い壁の向こうにはイブニングドレスがトルソーに着せられずらりと並びます
圧倒されるディオール&ラフの美の世界!

艶々と輝くグロッシーな素材のオンパレードに、みんな素材を必ず手にします。
濡れていないか確かめたくなるほど、リキッドな輝き!
殆どは、2枚や3枚重ねで3Dの視覚効果を出したトランスパレントレイヤードの
手法が使われています。

一見シンプルに見えるHやIラインのドレスも、裾にこんなプリーツが隠されていたり
サイドがプリーツで動き出すと大きく揺れたり

バックだけ曲線のプリーツ状のヒダで校正され、丸いフォルムを作っていたり
驚く仕掛けが一杯で、一つ一つ手に取ってみたくなるものばかりです。

シンプルなレースのドレスも、ついつい裾をめくってしまうと
ピンクのレースの下には、もう1枚オレンジのレースが重ねられ、
複雑なニュアンスを生んでいます

プリーツの下にも、もう1枚ボーダーが隠されていたり

また今回はクチュールの手法をとった刺繍があちこちに潜ませてあるのが特徴です。
ショーのときは気が付きませんでしたが、思わぬところに
手の込んだ輝き刺繍が部分的に!
(パリの展示会のときは人が殺到してなかなか服の近くに近寄れなかった、、
凄い人出の展示会でした)

ダブルジャージーダブルフェイスはジャカードで
糸を抜いたようなドットになっています。
難しい技法だとのことです。
そういえばラフは、テキスタイル担当者をジル・サンダーから引き抜いて
一緒にディオールに移籍したんですよね!
ラフのミニマリズムの完成度の高さは、素材の革新性に裏付けられているからこそ!!

蝶々の刺繍と羽根のようなオーガンジーが付いたドレスは、白眉でした

バッグや靴も新たなシリーズ登場です

これまでのDー ダイ(故ダイアナ妃が愛用していたので、こういう愛称)バッグこと
レディディオールと同時に、ラフが考案した新たな使いやすさも満点な
シンプルなバッグがお目見えしました。
名前はDIOR BAR(ディオールバー) 新しいデイバッグです。

縦長のバランスにサイドにメタルの留め金が付き、はずすとトート状の形状に
変化し、たっぷり容量が増える仕掛け
シンプルでモダン! 欲しくなりました

従来のバッグにはルーラルパステルのシフォンのお花がびっしりと付けられ

蝶々を形作った羽根やビジューが付けられたり、
独特のダイナミックな装飾感に変化しています。

同時に今回ラフ・シモンズだから出来たこと!Diorissimo(ディオリッシモ)の誕生です。
DIOR」のロゴメタルを、包んでしまいました。シックです!

それにしても、ベルギーのデザイナーって包むのが好きですね。
M・マルジェラといい、、、。

メタリックな靴はハイヒールからバレーシューズまで。
ジル・サンダーでの、最後のコレクションからずっとラフが継続しているタイプです。

アクセサリーも、透明の樹脂にクリスタルをのせた、身に着けると輝くモチーフだけが
浮かび上がるヌーディなブレスレットやベルトが提案されています。

あの印象的なツートンのサングラス。チュールは何と帽子スタイルになっていてビックリ!

今季の展示会の最後を飾るスーパーコレクションでした。
展示会は去りがたいほど素晴らしく、帰りにはみんな「良お年を!と」挨拶しながら
名残を惜しみながら、解散してゆきました
これでジャーナリストやスタイリストの知人達とも、来春まで会う機会はなさそうです。

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