シチリアンバロック 「山猫の世界」ドルチエ&ガッバーナ
2012年3月1日
会場のメトロポールに入るとむせかえるような花の香り!
誘われるように席に向かうと
天井にはなんと生け花が飾られたシャンデリアとお花のボールが
数え切れないほど吊るされています。
シチリアに春先に咲く花々、ペールなピンクを中心に
うっとりようなお花のシャンデリア。撮影する人が後を絶ちません
ステージ正面にも、ゴールドで縁取りされた大きなバロック調の鏡や
ソファ等が置かれ、ヴィスコンティのシチリア貴族を描いた映画「山猫」を
イメージした華麗な室内装飾です。
コレクションは黒のケープレットのドレスにゴールドの刺繍を施した
華やかなバロック装飾でスタート、今回のテーマは「シチリアンバロック」
ドルチエ&ガッバーナがシチリアを愛していいることは誰でも知っていますが
会議室の一つが「山猫の間」と呼ばれていて
あのルキノ・ヴィスコンティの名作「山猫」を彷彿させる
バロック的な華麗な美しさで装飾されているそうです。
一度行ってみたい!!
コレクションはまずバロック的な黒とゴールドの印象的な組み合わせ
ゴールドは金のテープから、細かい金細工のバロック的なデザインのパーツを
刺繍したものなど、ゴールド尽くし、新聞には「ゴールドラッシュ」と書かれたいました。
もう一つのテーマはケープです
「山猫」の時に主人公の一人、アラン・ドロンが着ていたような
長い丈(マキシ)から、肩を覆うぐらいのケープレットまで
様々な丈のケープが提案されています。
メンズっぽさもありますが、英国調にならないところが
さすがドルチエ&ガッバーナ!
展示会で見たら、すごい凹凸感のあるブークレーツィードの上に
金糸刺繍が施してありました。
もう一つはナポリの有名な焼き物「カポディモンテ」の陶器の柄から採った
花や天使の柄が、プリントや靴の装飾に使われています。
ひょっとして、有名な宗教画から採られたものではと聞いてみたのですが
これもカポディモンテの代表的な柄でした。
靴はデコレーションケーキのような、それこそ陶器のような
装飾が施され、美味しそう!
髪や顔周りにも、アクセサリーが多く
今回は特にジュエリーが盛られたティアラ顔負けのカチューシャが
いっぱい!エンジェルチャームのイヤリングなど、装飾的なコームもたくさん出ていました。
D&Gがなくなって、さみしいですが、思い切り自分たちが愛する
シチリアについて、思いのたけをぶつけてきた熱さが伝わってきました。