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ミステリアスなダークロマン グッチ

2012年2月27日

グッチのコレクション会場はディアナマジェスティックですが

ミラノコレクションの実質的な幕開けなので、パパラッチや
物見高い人々も多く、会場近辺に着くのが、まず大渋滞です。

近所の人が犬を連れて散歩に着て立ち止っていたり、
なぜかミラノはビーグル犬が多いんですよね
足が短い中型犬が多いのはアパートに住む人が多いからでしょうか?

パパラッチしながら、自分もおしゃれという人たちも多く
男の子がすご~くお洒落です。
今季は英国調に決めている男子が目立ちます。

ホテルディアナマジェスティックに一歩入ると
今季のラウンジは天井に大きなお花が咲き乱れています。

ショーが始まるまで、この美しいお花の下で軽くお酒をいただきながら、プレスのSさんから
「今シーズンは絶対にフジオカさんは好きですよ!」と念を押されてしまいました!
私の好みを知っているのかな?

でも結果的には図星!!大好きなコレクションでした
「どうしてわかったの?」と終わってから聞いたら
「私と好みが似ているから!」と言われ、納得、、。
同じブーツはいてますしね。

会場にはいる階段にはラベンダーに近いピンクのカーペット
敷き詰められ、気分が上がります。

会場に入るともう人でいっぱい

元フレンチヴォーグの編集長カリン・ロアトフェルトや、
フィリッピンのブロガーブライアンボーイ
もうセレブリティ扱いで、テレビのインタビューに答えていました

着ていたのはヴェルサーチのシャツ
本物かH&Mは不明!
聞けなかった、、。

コレクションは、オープニングから引き込まれる
ドラマティックダークロマンの世界でした。

アールヌーボー(全シーズンはアールデコ)一歩進んだと書いた新聞もありましたが
ヌーボーというより、ダークグラマラスという表現がぴったりでしょう。

ヌーボー的な草木柄を思わせる、曲線的で柔らかいタッチのプリントも
たくさん登場しましたが、これはグッチのアイコン「フローラ」の新解釈です。

私が、それ以上に気になったのは、ダークな色調の中に
限りないニュアンスをこめたミステリアスな女らしさ

結果的にいまこれを書いている3日目には
このダークカラーストーリー
ミラノコレクションのビッグトレンドになっているのです。

一瞬にしてフリーダは、
今季のトレンドをすべて見せてくれたのです!

フリーダのコレクションの基本は「強さ」ですが
今回は自らを挑発的に開放するグッチウーマンは、
それに伴う苦痛をも楽しむミューズと、さらにヒートアップしています。

深々としたダークカラーは、黒をはじめ、「モックブラック」と
呼ばれるカラーを含んだ黒の新しい世界の提案です。

黒、フォレストグリーン、バーガンディ、プラム、ミッドナイトブルーなどで構成される
独特のダークワールドは、素材感によってより強調されます。

まず、今シーズン、カラー表現をより魅力的に見せるのは

ベルベットや、モヘア、アンゴラ、タペストリー、ジャカード、
暗さにアクセントを与え、よりミステリアスな輝きを与えるルーレックスなど
薄起毛から、ふわふわしたボリューム感の表面効果と輝きが
カラー陰影をつけます。

もう一つは毛皮とレザーが大復活したこと

毛皮はシェアリングした、光沢のある加工ものか、アフガンラムなど
毛足にボリューム感があるもの、アストラカンも復活しています。

レザーは黒一色でした
これはクリスタルレザーのような、光沢のある綺麗な表面感が今季の特徴



ベルベットやベロア、クラッシュドベロア等、起毛感のあるフォーマル素材と
レザー、メタリックサテンの艶感のコントラストは、今期の最大のトレンドです。

それとマキシドレスはそれほど多いわけではありませんが
グッチのフォレストグリーンのほっそりしたベルベットドレスなど、凄く新鮮でした

ダークカラー同士の組み合わせは異なる表面効果の素材の組み合わせと
きらきらや濡れたような艶感で、一層深い色調へと見る人を、迷わせます。

オーバーサイズのコート、スモーキングジャケット、シフォンのブラウス
ミリタリーを思わせるコートドレスやベルベットのスカートやマキシのドレス

60年代のBIBAのイメージに、
ラファエロ後期のロセッティの絵画のような
ロマンティシズムを漂わせ、、黒いシフォンのイブニングドレスの
フィナーレへとつながってゆきます。


フィナーレは黒だけのイブニングドレスはまさに、クチュール
ダブルレイヤーのチュールロングドレスは、体に吸いつくようなシルエット。
小さなスパンコ
ールとクリスタルが手仕事で縫い込まれています。

最後に登場したフリーダはシンプルなひざ丈ドレスでした!

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