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大胆!「ビューティ」がテーマ ジル・サンダー

2011年9月28日

「ビューティ」とは、なんと大胆で革新的なテーマでしょう!

当たり前すぎて誰もテーマにできなかった普遍的な言葉です。
幅広く奥深い感覚、人の存在の意味でもあり、さまざまな経験から
生まれるものでもあります。

ビューティパーラー」に行き心も身体もケアが行き届いたイメージです
まずオープニングに登場したのは、ジル・サンダーの原点となる
究極的アイコン「白いシャツ」のバリエーションです。

コットンポプリンの透け感とレイヤーによる陰影が
シャツのシャープな感覚を保ちながら、繊細にボディラインを映し出して
白のパレードの清潔感あふれる品の良さに息をのみました。

今回のジル・サンダーのコレクションは白がオープニングから
印象的に使われましたが、ほっそりと長いシルエットも多く
ボディコンシャスやロングタイトの本格的な復活を感じさせます

このクロッシェニットはナイロンのバルキーニット
ミドリフ丈のトップスとロングタイトスカートを白いシャツの上に着ています。
凹凸感のあるニットがアクセントになっている
ピュアでクリーンなイメージです。

先シーズンのカラーとフォルムに続いてラフが意識したのは
繊細なナイロンなど素材の重ねによる陰影とカラーの3D的な深みです。

白いシャツシリーズから、チェックの重ねまで
微妙な2枚の素材の揺れが、トラッドチェックを新しい表情に見せています。

ニットは今回も気になるものばかりナイロンバルキーのざっくりネット風の
セーター、スカートドレスまですべて重ね着で白のトーンでコーディネートされます。

ニットのハイライトは、なんと「パブロ・ピカソ」の陶器のコレクション
から採られたモチーフ。

ピカソといえばミッドセンチュリーモダニズムの象徴的存在です。
ショーの写真がまたブレブレになったので展示会の写真を見てください

シンプルなタイル柄のようなペーズリーもハイライトの一つでした
ピンク、イエローなどのトレンドカラーを使いながら
ベーシックなアイテムに効果的に用いています。

スキニーなシルエットのドレスがすご~く素敵で好みでした
ドレスのバックには小さなペーズリー型のジュエリーも付いていました。

カラーアクセントは落ち付きを見せながら継続です
黒のミニマルチュニックスーツにブルーのスカーフを
ヘッドアクセサリーにするだけで、こんなに軽やかに

隣のセクションに座った祐真 朋樹はジルサンダーのオレンジの
パンツをさりげなく着こなしていてさすがにスーパースタイリストです。

先シーズンからあらゆるラグジュアリーブランドの会場で
撮影しまくっているブライアンボーイは、黒の半そでセーターに
黒のショートパンツにジルの象徴的なグリーンのニットを肩にかけて
腕には白のブレスレットという「カラーアクセント」を利かせたコーディネートでした。

 今シーズンのアナ・ウイントァーはプリントの気分らしく
毎日プリントのドレスを着ています。

会場はやはりラフの好きな映画から採られたイメージで作られていました
私も映画が大好きなので、とても共感します。

50年の名作「僕のおじさん」チェックしてみてください
同じお庭が出てくるのでびっくり!

 

 

 

 

 

 フィナーレでマルチカラーのセーターを着て
一瞬だけ姿を見せたラフ・シモンズ

すー~くノッテル感じが伝わってきます
本当にすごい人気です
拍手喝才!!

 

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