フェミニン>マスキュリンの新バランス
2017年4月13日
2017年秋冬のファッショントレンドは、政治的なメッセージと女性の権利の主張が、
70年代ほど声高ではないけれど秘められていたり
ここ最近見たことがないほど
様々な要素がプラスされ、長年コレクションを見続けている私でさえ
「この服買わなくちゃ!」と思わせるほど刺激に満ちていました。
その気分を凝縮したのが
Monthly MD Seminar (4月18日火曜日開催)の表紙です。
やっとレイアウトが完成しました。
Diversity(多様性) ミレニアルズ、アートとファッションの融合を取り上げ
温もりのある人とのつながりをベースにファッションを取り上げました。
これまでの装飾過剰やノームコアやスポーツなどストリート系は
定着し、ミレニアル層へのアプローチにはよいのですが
大人の女性には今ひとつ、、。
でも今シーズンはそこにクラッシックや英国調の流れが入り、
かといってコンサバティブやベーシックにはならず
香り立つような女らしさが、リアルクローズで表現されているのが特徴です。
例えば秋の立ち上がりのテーマはDIVERDITY BEAUTY
多様な女性の美しさにスポットライトが当たっていますが
最近消えていた「女優」のミューズが浮上してきたのにはびっくりしました
美人女優なんてもう古くさい、女性フォトグラファーやSNSの人気者の名前が
挙がったりしていたのですが正統派の完璧な女優、
しかも北欧の骨格もしっかりした強さも感じさせる美女
イングリッド・バーグマンやアニタ・エグバーグ等の名前に加えて
ミッドセンチュリーのイタリアを代表するアンナ・マナャーニ等もミューズになっています。
これは一つのメッセージで、SNSやアニメなどバーチャルな世界ではなく
生身の女性への関心が再び見直されている兆しのような気がします
90年代のスーパーモデルもカムバックしましたが
みんなきれ〜い!!
女優としても活躍しているアンバー・バレッタやナジャ・ウーマン、キャロライン・マーフィ等、
私がコレクション取材を始めた頃、夢のようにステージで輝いていたモデルです。
もうみんな50代に近い40代でしょうか?
それだけで消えるのではなく、美しく年を重ねたリアルな女性として注目を浴びています。
ドリス ヴァン ノッテンが何人も起用しましたが
気持ちわかります、、、憧れてたんですね〜
このテーマで重要なのはカラー特にリップスティックレッド!
フェミニンさを象徴するカラーですが、堂々と復活です
ベルベットやニットの単品をトータルカラーコーディネートで!
もはやアクセントカラーではありません
90年代一世を風靡したヴェルサーチのプリントシャツをおぼえていらっしゃいますか?
今季はブラウスよりシャツなのですが、中でもプリントシャツが主役級で登場しそうです
小花から、パネル柄までドレスアップしたシャツがポストフリルブラウスになりそうです。
このアイテムこそマスキュリン・フェミニンのポイントアイテムです。
シャツにパンツというコーディネート、あるいはミディ丈のスカートを
合わせてというのが秋のルックとして注目されそうです。
シャツから引き続き、秋も深まってくると、いよいよ第2弾は英国調のメンズが
マスキュリン・フェミニンな優しくソフトな雰囲気で主役に変わってゆきます。
キーアイテムはジャケットとパンツになりそう。
男女の素材やカラーのペアリングもヒントの一つです。(ペアルックという意味ではなくて)
なぜかメンズタッチはアートとのコラボが多いのも今シーズンの特徴です。
ベーシックはモダンなテーマで一捻りしたVMDとともに提案するのが
キーになっているようです。
カルバンクラインやバーバリーを参考にしたいところ
ここからウインター、梅春シーズンと続きます。
キーアイテムや素材、パターンも充実した資料で構成出来ました。
参考写真も数多く取り揃えていますので是非ご覧になってください。
それでは2017-18AW MDセミナーにて、皆様のお越しをお待ちしています。
4/18(火)開催のMDセミナーのお申込みは下記ページから!
2017-18AW MDセミナー