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麗しのフレンチ・ランジェリー展@TOKYO2014

2014年7月25日

パリをはじめ世界の8都市を巡回してきた「フレンチ・ランジェリー展」が
いよいよ東京に上陸。

フランスを代表する11のランジェリーブランドのアーカイブを紐解き
19世紀世紀の、ボーン入りコルセット全盛の時代から、
現代のランジェリーに至までの変遷が見事にディスプレイされている、
とっても見やすくて、しかも見応えのある展示会です。

見ていて気になったのは、ランジェリーの変化は
まさにファッションの変化を映し出す鏡

ひいては女性の生き方の変遷を映し出すファッションの合わせ鏡のような
存在なのですね!

当たり前と言えば、全くそうですけれど、コルセットからガードル、
バストサポートの意識など

19世紀から20世紀への流れを見ているとポール・ポワレが、
エンパイアラインを大流行させたことで女性はコルセットから解放され、
ブラジャーとガードルの時代に入って行きます。

当時ブラジャーは、「バスト矯正下着」と呼ばれていたそうです (゜;)エエッ

ガードルはお腹を平らに見せる役割で(今も変わりませんが)
シャネルなどが活躍した「ギャルソンヌルック」の膝丈の
シフトドレスのシルエットには欠かせない下着になって行きました。

しかし、第二次大戦後にディオールが発表した「ニュールック」では、
再び女性の身体を締め付ける下着が登場して、シャネルが激怒した話は有名ですが
その後は、ボディのメリハリのあるラインを造り出す
ガードルとブラジャーがストレッチなど機能素材を味方に付けて発展し
戦後の50年代には、、ナイロンの価格も下がり、専門技術者の手を離れ、
工業生産が当たり前になりランジェリーの民主化、
大量消費の時代が幕を開けました。

ファッションのプレタポルテ化の進展と歩調を合わせる進化を遂げています

80年代以降の見せるランジェリーとしての魅力、
ボディコンの流行とともにオールインワンも大流行、
黒いランジェリーがブームになったのもこの頃だそうです。

ジャンヌ・モロウとかアナ-ク・エメとかが似合いそうです。

アナーク・エメが身に付けていた映画「男と女」の黒のブラは、
私にとって、いつか私も大人になったらと思わせる魅惑に満ちていて、、、。
この頃。それが流行だったんですね!

フェミニズムの高まりとともに「ノーブラ」の流れも高まり、
ブラジャーを焼き捨てるなんてイベントもあった60年代は、
ランジェリーにとっては女性の性的な象徴であることが
災いした時代でもありました。

ノーブラで思い出すのは、ミレーユ・ダルクでしょうか?

20世紀は、受難の時期を乗り越えて、画期的で革新的な事の連続でした。
そのため60年代のブラは、締め付けない、軽い付け心地のものが多く
セクシーさはあまり打ち出されていないようです

50年代から60年代にかけてのセックスシンボル
ブリジット・バルドーのギンガムチェックのセパレーツなど
小悪魔的」なキュートなコットン製レースなども人気でした
この頃から、ブラとガードルやショーツのランジェリーセットが好まれてきます。

結局、いまも女性はランジェリーが大好き、「ノーブラ」より「機能と美しさ」を
備えたブラジャーが支持されるなど
女性の社会進出が進めば進むほど、ランジェリーは
より美しく魅力的に誘惑的になって行きます

サポートすると言うより、女性のこのうえない武器としても!

私は、アーカイブにファッションの歴史を重ねて考えまたけれど
実際は2階にディスプレイされていた現代のランジェリーに釘付けでした。

そのレースの繊細で美しいこと、使い方の巧みなこと、洗練されたカラー、、。
ランジェリーの完成度はフランスに脱帽です。

特にふらりとなったのはこの辺りです。

レースの華麗で繊細な女らしさに、この場で買えたら、買いたいと思うほど
素敵なランジェリーが大集合です。

パリの百貨店のランジェリー売り場はほとんどワンフロアあって
真剣に見ていると、あっという間に時間が立ってしまい
半日ぐらいすぐ過ごしてします。

ですから最近行けて無くて、、、次回は
何としてもランジェリーはパリで買ってこようと!
強く決心しました

 

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