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スポーツグラフィック? ルイヴィトンvsプラダ 

2014年4月15日

スポーツグラフィックが最も効果的に提案されたのはミュウミュウです
見ているときから、可愛くて可愛くてもう大絶賛状態!!

ボマージャケットベンチウォーマーコートなどスポーツアイテムを
フローズンパステルのメタリックジャカードで仕立て、肩に大きなカラーブロッキング

今シーズンNo1の可愛いスポーツガールでした

マークバイMJでも新生英国チームのアトリエの手によって、英国の80年代
スーパーアイドル「スパイスガールズ」のジンジャーをアイコンにとった
コレクションが披露されたのですが

これはモトクロスを思わせるスポーツウエアのオンパレードでした
80年代って、そういえばロゴブーム?!

プラス 日本のアニメ 忍者もモチーフでしたが、、。


実はこれフィナーレにマークが履いてきたジーンズ

とは言え、スポーツを感じさせないトリミングもたくさん出ています
例えばプラダ

ドイツ前衛主義がテーマなので、スポーツの軽快さより、
軽量素材使いでさえ重厚さが漂います。

オーガンジーレザートリミングやアフガンラムのファートリミングという重さが
矛盾した組み合わせが魅力的!!

ついでながら
シアー素材をレイヤードにしているメゾンは幾つかあって

ロンドンで今回インスタレーション形式で見せたTOGA
オーガンジーをレイヤーしています

肩幅の広いグレイのテーラードコートやジャケットには、
ゴールド黒のムートンの縁取りでアクセント
クラッシックを彩る存在感の強いトリミングこそ、この服の主役です。

よく見るとレザーとムートンの両方がひとつのコートに使われています

シープスキンコートは全身カラーブロッキングと言って良いほど
カラーアクセントが決め手

赤、紫、黄色と黒との強烈なコントラストを見せます
ゴールドも登場

30年代のアールデコと70年代調をミックスしたドレスには
ゴールド、シルバーのレザーテープでトリミング!

曲線と直線の世界をクールに引き締めます。

パリではニコラ・ジェスキェールによる新生ルイヴィトンはコレクションの
ほとんどがトリミングやブロッキングによってデザインされています

でもスポーツではなく、すご~くレトロな、近未来的な感覚
これはこれで凄く不思議な可愛らしさで、ずっと見ていると
ニコラの迷宮
に迷い込んだような腑に落ちるような落ちないような

本当に不思議な感じでした。

会場はシャッターを上げた朝の自然光でしたが
それすら人工的に見せるパワーがニコラには備わっていそう!

何しろオープニングから革のコートの上襟だけつや消しのオーカーブラウンが付けられるなど黒のアクセントがブロッキングでもトリミングでも用いられています

ジンジャーベージュのスカートにピンクベージュのトップスという
ニュアンスカラーの組み合わせでも、黒のトリミングが

効いてモダンアートのよう!

70年代を思わせるレザーのブロッキングトリミングはコートややジャケットに施されて
懐かしさが近未来にも見えてきます。


ドレスやスカートにはレザーだけではなく、プリントやニットも異素材ブロッキングです
革は光沢、マット、スェードと様々な表情で駆使されています。

革をあらゆる角度から検証したようにも思えます。

よく見ると襟だけリブニットだったり!予想を上回る異素材組み合わせ


そういえば懐かしいツィードジャケットもフィールドジャケットのような
メンズ調のブロッキングで復活しています。

こんなに革尽くしのコレクションはヴィトンと言えども初めてではないでしょうか?
黒い革トリミングと言うワンパターンに陥りがちなクセのあるアクセントを逆手にとって

スポーツ全盛のシーズンにあえて70年代!
プラダもルイヴィトンも70年代! ひょっとして今振り返るべきは「失われた70年代」?

最後にルイヴィトンのコレクションでもフロントロゥでもプラダを着ている
アナ・ウインタ-
をご覧下さいませ!

ちなみに、向かって左隣の赤毛の女性は、
70
年代からヴォーグ誌でヘルムート・ニュートン等と組んで
優れたファッションシューティングをした名物編集者グレース・コディントン

親子のようにも(失礼)見えるけれど、実際は6才違い!

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